医療とは根気 | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

午前の部はスムーズに流れ昼休憩になった。
午後の部4時過ぎに、今日は永久歯が後ろから萌出してきていて乳歯がおされて、
抜くべき時期に成っていたので、前回母親に説明して今日は母親も本人に言い含めてあるとの事。
さあ、麻酔をしようとしたら、口を手で押さえ、なんとか開けたかなーと思うと、今度は、うつ伏せになり、悪戦苦闘。
元来私は押さえつけてやる方針ではないので、色々話しかけては、気を他に散らしては、瞬間にと何度も試みるがなかなかこの6歳のお子さんはやろうとしません。
他の患者さんをやりながら、また彼の所に戻り着手しようとしても同じ事のくりかえし。
スタッツフもやさしく[がんばって、大丈夫、すぐだよ]
となだめながら悪戦苦闘。
スタッフが[先生はあきらめないから、ねーがんばろうね]とやさしく言葉がけをしてくれていました。
他の患者さんをやりながら再び戻ってくると、いよいよ母親登場です。
[だめよーOOちゃん、やらなくっちゃー・・・]
母親も大変だと思います。
大人でもなるべく避けたい歯科医院、ましてや子供さんは・・
そして何とか乳歯を抜くことはできました。
わたしは昔から、根気良く、粘り強く、決して自分を見失わず、冷静に、お子さんの治療をやらさせて
頂いています。
最初は、急性以外は、まず遊びに来る感覚で、次は歯磨きなどで相手を褒め、自身をつけさせて
次に急所の治療・・と
これで、案外他で手をやいたお子さんでもやれるよになるもんです。
根気、粘り強さ、冷静さ、でも急性時は一気に治療するという緩急自在な対応が大切だと思います。
開業以来この方針は変えていませんが、やはり、定期健診等予防が極めて大切なのを痛感いたします。
結局このお子さんは5時半にけろりとして母親と帰って行きました。
あーー。子供はいいなーー。