街が死んでいっている? | パパの倫敦ライフ(旧パパの香港ライフ)

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香港からロンドンへ移住し3年目!ロンドンでの生活などを中心に日々出来事を綴ります!

香港で今、店をたたむ事業者が激増しているらしい。

 

3月末で店を畳む事業者が相当数いると1月2月に聞いていたけれど、その話は結構本当で、次々と中小にとどまらず大手企業でも店舗を閉めて行っています。

 

最近、香港で話題になっているFacebookグループに『全港店舖執笠結業消息關注組』というのがあります。

 

2年前に設置されたグループですが、これが最近になり火がつき、1週間で10万人を超す人が新たなに参加するといったほど注目を浴びています。

 

3月初旬に注目され始め、今では22万人を超す巨大グループとなっています。

 

これは

 

香港中で店を畳んだ店舗など、所謂、シャッター街のようになった店舗群やモールなどを教え合うといったグループになっています。

 

今香港市民は消費するなら深圳、そんな風に考えています。

 

あまりにも高い物価に耐えかねて、値段がお得な中国側の都市へ向かっているわけです。

 

結果もたらされたのが、この廃業の波。。。

 

香港人が街にお金を落とさなくなる結果として、当然、今、言われているのが給与カット。。。

 

一部で既に商品価格の値下げも始まっているようですが、値下げすればどこかに皺寄せが行きますので、そこはやっぱりお給料となります。

 

家賃はこんな状況でもオーナーらはなかなか下げてくれないようで、支出で手っ取り早く切れるところは人件費となります。

 

今言われているのは、数年後には香港の給料もお隣の深圳の水準に近い水準まで落ちていくのではないかという懸念。

 

競争力や魅力をなくした香港に誰も高い付加価値はつけません。

 

お金持ちや有能な香港人は早々に見切りをつけ香港を去って行っています。

 

香港を下支えする人やお金がなくなれば、街は荒廃さざるえません。

 

香港でビジネスを大成功させた神様扱いの李嘉誠率いる長江集団も昨年、早々に新築のマンションを周りから大幅値下げで売りに出し、多くの市民が飛び付いていましたがが、今ではさらにマンションの売価はこれまでより2割も3割も値下げして売りに出すディベロッパーが出ています。

 

ある程度の損失を出しても早い段階で現金化させないとさらに資産価値が下がるという予測からの動きだと思います。

 

数年前までどこへ行ってもあれだけ人だかりが街中で出来ていた香港を思うと、ちょっと寂しい話ですが、今の香港を見ると、人口が700万人もいる大都市にふさわしくないほどの空き店舗だらけになりつつあるようです。

 

んー、とっても残念。。。