急激に不景気感が拡大中っぽい香港。
ニュースを見ていてとても驚いたのがこのニュース!
不動産価格が95%以上も下落。。。
記事では下落ではなく、蒸発という言葉を使っています。
ナント、銅鑼灣の商業不動産が二束三文で売られている。
場所は
皇室堡の裏にある銅鑼廣場!
糖街1−5の1階にある小さな店舗スペース。
70スクエアフィート(6.5平米あまり)というとっても小さな店舗です。。。
売価はたったの8万HKD。150万円ちょっとでしょうか。
この店舗、2005年8月に購入したときは186.2万HKDもしたそうで、この約20年でナント、178.2万HKDもの価値が消失したわけです。
182.2万HKDって言えば、今の為替なら3400万円ちょっと。きっと当時の為替なら2600万円前後だろうと思います。
不動産価値がここまで消えてしまうというのはなかなかないですが、今、香港で起きているようです。
直近ではオーストラリアや台湾が国民に香港への渡航を見直すように喚起し始めています。
アメリカの企業も香港出張では出張用のスマホを使うようにと推奨しています。
ちょっとやりすぎな気もしますが、何が引っ掛かって勾留されたり捕まってしまったりするかわからないという恐怖からこうした動きが出始めています。
今、香港は売り上げが上がらず商売をやめてしまう企業やサービス業が激増しているようです。
誰もお金を落とさなくなった街に成り下がりつつあり、香港を支える産業がほぼないという恐ろしい状態に陥りつつあります。
香港で商業不動産に投資してきた人は今の金利高と不動産価値の下落により、銀行の貸し剥がしも噂されていて、相当ヤバいことになりかけているのかもしれません。
ちなみにここ最近に廃業を決めた馴染みのある会社は
・優の良品
・大昌食品
・FootLocker
こういったチェーン店を展開する会社が店舗の全てやほとんどを畳みました。。。
パパはよく
大昌食品の店舗で日本のおやつを買っていました。とても残念。
まだまだいっぱい著名レストランが廃業していますので、この廃業ラッシュは終わりそうもありません。涙
さて、そんな折、香港では“International Immigration & Property Expo” というイベントが開かれていました。
参加者は例年の2倍を超えたとも言われていて、興味深かったのはイベントでアンケート調査がなされていて、そこで「今後2年間に海外移住する」と答えた人が、ナント、7割を超えたということ。
今後2年間で移住を計画しているマジョリティーの人というのがどういう人なのかというと
年収50万HKD以上
年齢31歳〜50歳
こういったカテゴリーの人たちだそうです。
今、移住を急ぐ理由は
香港政府の不動産政策への懸念、外国の移民政策の厳格化を挙げています。
イギリスもIHSの値段を60%もあげてくるので、さらに難しくなる前にという駆け込み需要が生まれそうです。
ちなみに年収50万HKDとは1000万円クラスです。
この数値は香港ではミドルからハイエンド層にあたります。
過去3年間でハイエンド層の多くが海外に移住しています。残るハイエンド層も移住を意思しているのが明確となりつつあり、香港経済を牽引する人材は消え去ることも起きかねません。。。
香港、将来、やっぱり厳しいかな・・・・