近く香港証券取引所でIPOを予定しているアリババ傘下の金融グループ会社、アントテクノロジーグループ(Ant Technology Group)、旧アントフィナンシャル(Ant Financial)が、無事にIPO出来るのか雲行きが怪しくなってきています。
今回の同社のIPOをGoldman Sachs, J.P. Morgan Chase, Morgan Stanley ,Citigroupの4社が幹事として支える事になっています。
IPOで20兆円以上の価値があるとする同社の株式公開ですが、同社の親会社、アリババの存在などがここに来て大きな問題となっています。
アメリカから既に香港証券取引所と上記4行に対して、アントテクノロジーのIPOにおける重要なリスクの詳細をIPOを前に全てハッキリさせろと書簡が送られています。
アメリカは、知っての通り、中国企業のNYでのIPOはほぼ不可としており、中国企業は香港、上海等での上場しか現状ではあまり選択肢がありません。
そして、最大限、中国企業に海外からのドル資金を集めさせる事を回避させようとしています。
中国は企業が海外から集めたお金も全て自国の外貨としてドル資産計上しているので、そこを阻止したい訳です。
米国債を新たに2割削減するしないって言い始めていますが、既にドルを確保できなくなりつつある中で、アントテクノロジーのような巨大なドル資金集金会社はそのインパクトは大きいのです。
さて、このままアントテクノロジーはIPOが叶うのか?
暫くすれば、その結果が見えてくるかと思います。