香港版健康碼の導入問題 | パパの倫敦ライフ(旧パパの香港ライフ)

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香港からロンドンへ移住し3年目!ロンドンでの生活などを中心に日々出来事を綴ります!

9月1日から香港では政府推奨として健康碼アプリのインストール推奨キャンペーンが始まります。

 

先に、「あなたはこれをスマホにインストールしますか?」と聞きたい。

 

香港、大陸、マカオの移動をこれがあれば、簡単にコロナ感染していない場合、自由に行き来できます。

 

単なる行き来を想定されるだけなら問題はたいして大きくはありません。

 

でも、もし、万が一にもこのアプリにバックドアがあって、いろんな事が知らぬ間にどこかの組織が捜査していたら、それでもこのアプリをダウンロードする気になれますか???

 

今、香港社会で大きな議論となっているのがこの健康碼導入問題です。

 

このアプリは既に中国国内ではかなり前から導入されており、自由とは何かとか、言論の自由とは何かとか何も意識したことのない、それが一体なんなのか、何を示している事なのか理解できていない中国国民を監視しているアプリであることはほとんど認識されていない。

 

これが今、香港で最も危惧されているポイント。

 

香港人は一般中国人ほど政府に従順ではありません。

 

過去に中共政府が何をしてきたかを見聞きして来た人たちの集まり、その子孫たちが集う街です。

 

登録にはID番号、顔認識、指紋なども全部記録されます。

 

何が危険なのか、あなたのスマホに一旦これをインストールしてしまうと、そのスマホを使っている間、自動で行動監視されたり、SNSに投稿した内容、下手をすると会話した内容などが全てバックドアを介して全て筒抜けになっていてもおかしくありません。

 

電車に乗っていてもバスやフェリーに乗っていてもあなたのいる位置なども全部把握されてしまう。

 

アプリ内でグリーンマークをもらえない限り、自由な行動も制限される。

 

中国は今、中国と香港でデジタル人民元の導入を急いでいます。

 

この健康碼とデジタル人民元を結びつけて、行動監視とお金の動きを全て掴む事、そうして人民を服従させる事を狙っていると見られています。

 

中国国内で既に同アプリを何も考えずインストールしてしまった外人さんもいるでしょう。

 

それがここ香港で意識されている懸念と異なっている事を願うばかりです。