偉大なるトリプル・ワールド・チャンピオンを父に持つネルソン・ピケJr.が苦しんでいる。
2006年にルイス・ハミルトンとGP2のチャンピオン争いを演じた後、昨年はルノーのテストドライバーを経験し、
今シーズン、念願のF1デビューをルノーから果たしたピケJr.。
チームのスポーティングディレクター、フラビオ・ブリアトーレをはじめ、周囲が期待する中、
エイドリアン・スーティルと並んで、今年最も期待はずれのドライバーのトップ2を走っていた。
(ただし、スーティルは先日のモナコで完全に評価を取り戻したため、現在は単独トップ?)
そんな彼に残されているのは、カナダ、フランス、イギリスの3レースとの見方が強い。
この間に高いパフォーマンスを示さない限り、シートを追われると言われている。
後任ドライバー候補には、元スーパーアグリの佐藤琢磨、アンソニー・デビッドソンと
ルノーのテストドライバーであるロメイン・グロージャンが挙げられている。
しかし、そんな憶測もブリアトーレ、パット・シモンズともに否定している。
「ネルシーニョ(ピケJr.のニックネーム)には間違いなく才能がある。」
「彼はチームの一員であり、我々は彼を必要としている。そのことに私は何の疑いも抱いていない。」
と、ブリアトーレが語れば、
「去年の今ごろ、大勢の人間が、ヘイキ(・コバライネン)にはあと数戦しか残されていないと考えていた。」
「ドライバーとかスポーツマンは、プライドを持ち、自分自身を信じなければならない。ネルソンに必要なのは、そういった点を乗り越えて、自分自身を信じることだ。そうすればまたうまくいくはずだ。」
と、シモンズもピケJr.を擁護する発言をしている。
ただ、ピケJr.と昨年のコバライネンで決定的に違うのは完走率だ。
昨年のコバライネンは最終戦のブラジル以外すべて完走し、最初の6戦で3度の入賞を果たしている。
一方のピケJr.は、ここまで完走率33.3%で、入賞はない。
輝かしいパフォーマンスもなく、リタイヤするほどのミスも多い現状を改善しない限り、
彼のシートは危ういと言わざるを得ないのだ。
まずは、堅実なレースを続けることから始めてほしい。
今日も一緒にF1を楽しみましょう!