2006年F1最終戦ブラジルGP。
遂に今年の最終レースであり、ミハエルの引退レースでもあり、
ミシュラン最後(少なくとも当面は)のレースであり、タバコスポンサーともお別れのレースだ。
そして、チャンピオンシップが決定する大事な一戦である。
土曜日午前中までのフリー走行を振り返ると、フェラーリ勢の圧倒的な速さが目立った。
1レース専用エンジンのおかげか、2台だけが別カテゴリの速さだ。
そんな勢いに乗って、Q2ではフェラーリの速さが遺憾なく発揮された。
この日の最速タイムである1:10.313をミハエルが叩き出し、
マッサが1:10.775で続いた。
以降、アロンソ,トゥルーリ,ライコネンらがミハエルからコンマ8秒以上の差を開けられ続く。
この時点で、誰もがフェラーリのフロントロー独占を予想しただろう。
しかし、今年の終盤戦は、ドラマなく終えることを許さない。
Q3開始前、いつものようにピットロード出口で最前列に並ぶミハエルとマッサ。
ライトがグリーンになったそのとき、
ミハエルのマシンは加速せず、ゆるゆると1周を走ってそのままガレージへ。
クルーの必死の修復作業も間に合わず、結局、彼の最後の予選セッションはアタックなし。
一方、コース上では、マッサが絶好調。
ここでも、他を圧倒する1:10.680をマークし、母国でのポール・ポジションを獲得した。
続くのは来季のチームメイト、ライコネンとトゥルーリ,アロンソ,バリチェロといったオーダーだ。
この結果から、チャンピオンシップへの興味はもう失われたかもしれないが、
多くの意味での最終レース、目を離さず見届けたい。