2006年F1第15戦イタリアGP決勝。
その差12ポイントでチャンピオンを争うアロンソとミハエルは
フェラーリの地元モンツァで明暗を分ける形となった。
アロンソにとって、そもそもケチのつき始めは予選Q3でのマッサへのアタック妨害裁定だ。
客観的に見る限り、タイミング的にも車間的にも妨害しているとは考えられない状況ながら、
ペナルティにより10位スタートを余儀なくされたアロンソは、
スタートでジャンプアップを果たし、途中表彰台すら窺う走りを魅せたが、
最終的にはルノーエンジンのブローアップによるリタイアとなってしまった。
一方のミハエルは2位スタートながら、ライコネンに次ぐそのポジションをキープ。
そして、最初のピットストップを終えた後には、ライコネンをかわしてトップを手に入れた。
以降は、危なげのない走りでそのポジションを守り抜き、
通算90回目となる勝利をモンテゼモーロ社長も見守る地元で達成した。
2位には一歩及ばずライコネンが入り、3位は早くも表彰台獲得のクビサが手に入れた。
さて、これにより、10ポイント獲得のミハエルとノーポイントに終わったアロンソのポイント差は
遂に2ポイントにまで縮まった。
残り3戦、どちらが勝っても歴史に残る名勝負となるであろう。
と、チャンピオンシップが盛り上がりを見せる中、遂にその時は訪れた。
ミハエル・シューマッハ、通算247戦を戦い終えた彼の口から”引退”の言葉が出た。
それはレース後のトップ3インタビューであったが、
その瞬間はミハエル引退表明の場に代わってしまっていた。
表彰式の前のジャン・トッド、モンテゼモーロ社長の目には涙、
スタッフと交わしたこれまで以上の抱擁、全て予感させるには十分な状況であった。
現時点では後任ドライバーは明らかになっていないが、
おそらく引退表明の際にミハエルの隣にいたドライバーがその任に就くのであろう。
あとは8度目の王者獲得を自らの花道とできるかが残り3戦の最大の焦点だろう。