2006年シーズンも3戦を終了した。
この時点で、琢磨とその所属チームであるスーパーアグリがランキングトップに躍り出た。
しかし、もちろん、チャンピオンシップポイントを獲得したわけではない。
実はこれ、グランプリ週末での周回数によるランキングである。
この周回数とは、フリー走行と予選、そしてレースの周回数が含まれる。
ドライバーでは、琢磨がトップの1762.6Km、2位がバトンの1729.1Km、
3位はアロンソの1723.3Kmと続く。
琢磨のチームメイトで前戦で初完走を果たした井出も1617.2Kmで堂々の8位である。
この結果、コンストラクターズ(?)ではスーパーアグリがトップとなった。
V8エンジン初年度の今年、リスクコントロールの意味で多くの周回を重ねることが
必ずしも良いとは言えないが、
走行距離の伸びに伴いデータのフィードバックも得られ、後に繋がるということもある。
また、信頼性がなければそもそも走れもしない事を考えればやはり意味があることだろう。
特に、スーパーアグリは開幕戦のグリッドに並ぶのがやっとという状況の中、
どのチームよりもグランプリ週末に走り込めたことはチームとしての自信につながろう。
琢磨も昨年とは打って変わって、攻めつつも堅く全戦で完走しているところに成長が伺える。
昨年この走りが出来ていれば、今の周りの環境も変わっていたのでは...
一方で、上記ランキングで8位に入った井出の周りが騒がしくなっている。
オーストラリアでは赤旗の原因を含め、
やたらとランオフエリアの走行シーンが映し出されていた井出のパフォーマンスが
チーム内外で疑問視されつつあるというのだ。
チームは今週のバルセロナテスト次第で今後の起用について検討するとしているらしく、
早ければサンマリノGP前にドライバー交代の動きがあるかもしれない。
(後任候補は、山本左近、本山哲の名前が挙がっているらしい。)
だが、井出にとっては、開幕前にろくにテストも行えず、4年落ちのマシンで
ルーキーシーズンを始めるというハンデがあるため公平な判断ではないような気もする。
しかし、このような状況を後押しするかのように、
同チームをサポートするホンダのエースドライバー、ジェンソン・バトンは言う。
「正直な話、あのマシンはダメだよ」「井手は経験もないから、さらに危険な存在になるだろう」
直接的なお言葉である。