全11チーム中で最も速く2006年スペックのシャシーをリリースし、
テストを繰り返してきたトヨタが開幕戦バーレーンを不振で終えた。
予選と決勝の結果を振り返ると以下の通りである。
(予選→決勝)
トゥルーリ:14位→16位
ラルフ:17位→14位
表彰台どころか、ポイント争いのレベルでもない。
昨年中に新車TF106をリリースしたトヨタは今年に入ってシャシーをアップデート、
万全の体制で臨んだだけにこの結果には関係者一同、失望を隠せないようだ。
ただし、ここに来て不振の原因が絞り込めてきたようだ。
どうやら、
今シーズンからスイッチしたブリヂストンタイヤの性能を十分に引き出せてなかったようだ。
どういうことかというと、
タイヤがその性能を発揮し得る温度域までトヨタは上げられなかったようである。
これにより、終始グリップ不足に悩まされ、ペースを上げられなかったということだ。
事実、フェラーリやウィリアムズを見れば、
ブリヂストンのポテンシャルは十分あったように思える。
では、何故、トヨタだけタイヤの表面温度を上げられなかったのか。
それは、マシンの重量配分に起因している可能性が高いらしい。
今年のマシンはV8エンジンになった分、全長が短くなるはずであるが、
ほとんどのチームのホイールベースは昨年とほぼ同一である。
これには、ギアボックス長を延長して対応するのが通常のようである。
一方、トヨタは昨年のBスペックシャシーで投入したギアボックスを使用するため
モノコックとエンジンの間にスペーサーを入れて調整している。
これにより、
他車よりエンジンが後方に配置されることにより重量バランスが変わるという訳だ。
チーム側はこのあたりの状況も踏まえ
マレーシアではタイヤのポテンシャルを引き出せるよう調整するとのことだ。
「我々はマシンそのもののポテンシャルはあると確信しています。」
という新居テクニカル・ディレクターの言葉がマレーシアで証明されるか。
マレーシアでは路面温度にも注目しつつ、トヨタのパフォーマンスを確認したい。