アクセル・ワールド INFINITE∞BURST、Re:ゼロから始める異世界生活 | アニメの撮影よもやま話

アニメの撮影よもやま話

フィルム時代のアニメの撮影からデジタル変換期をへて現在に至るまでの撮影回顧録

(2016) アクセル・ワールド INFINITE∞BURST

 『アクセル・ワールド』は、川原礫先生による日本のライトノベル。テレビアニメは、2012年4月から放送。そして、2016年7月には、劇場アニメ『INFINITE∞BURST』が公開されています。

 【2047 年 東京。極限の仮想格闘(ルビ:ヴァーチャルバトル) が始まった。 訪れた『永遠の夜』――《加速世界》の未来を、この手で護れ! ウェブ上の仮想世界で行われるオンライン型対戦格闘ゲーム《ブレイン・バースト》。プレイヤ ーである《バーストリンカー》たちは、現実の 1000 倍に《加速》した世界で、戦いを楽しんで いた。私立梅郷中学に通う有田春雪(ハルユキ)もそのひとり。高円寺を拠点とする《ネガ・ネ ビュラス》に所属する彼は、《軍団》の長である黒雪姫と共に、渋谷エリアでの《領土戦》を戦 っていた。そこに訪れた《変遷》と漆黒の巨大な竜巻、そして突然の回線切断。本来、起こるは ずのない不可思議な現象は、《加速世界》を徐々に侵食し、竜巻に包まれたエリアでは、《加速》 することができなくなってしまっていた。 いったい、《加速世界》に何が起こっているのか? 原因を突き止めるべく、ハルユキと仲間たち は、黒い竜巻に立ち向かう――!】

 …という劇場版アニメです。(^^; うーん、なんか撮影した記憶がほとんどないんだけど、撮監含めて総勢24人でやってる所から考えても、これもかなりハードなスケジュールだったのかなぁ? ……とは、思います。

 

 

(2016) Re:ゼロから始める異世界生活

 『Re:ゼロから始める異世界生活』(リ・ゼロからはじめるいせかいせいかつ)は、長月達平先生による日本のライトノベル。

 略称は「リゼロ」。小説投稿サイト「〇説家になろう」にて2012年4月より連載が始まり、〇F文庫J(〇ADOKAWA)より2014年1月から刊行されています。テレビアニメ化もされ、現在は第2期まで制作されています。ここで取り上げるのは『第1期』ですね。

 ストーリーは、『死に戻り』の能力を持った主人公が、異世界に転移して……という、異世界ものですね。登場するキャラが魅力的で、劇場、遊技機、スマホゲーム……と多方面にも展開している作品です。

 とにかくこの作品も、かなりスケジュールが不安定な時期があったようです。なんと第1話に撮影で26人!!(爆) 、2話が9人、その後は20話まで5人~8人で推移。そして、なぜか21話で突然増えて16人!!(この時のクレジットで私も参加) その後は24話まで5人で推移、そして最終25話が14人で終了……となっていました。

 まあ、スケジュールが悪くても、最終的な出来が良ければ、その苦労も報われるだろうという作品でした。

 

↑某しまむらで販売されていたリゼロの枕。特にこのキャラが好きっていう訳じゃないんだからねっ!(爆)

 

 

【アニメ撮影よもやま話】

 

・中国のコロナ爆発で日本のアニメが停止する件について……

 風が吹けば桶屋が儲かる……話じゃないけど、現実的に日本のアニメを支えているのは、動仕などの海外パワーが不可欠な訳で……その一角が崩れると、もうアニメも止まるしかないワケなのです。

 これは、今までアニメの劣悪な環境を放置して、その穴埋めを安易に海外の労働力に頼ってきた結果であり、構造改革を怠ってきたツケなんですが、まさかトップもこうなるとは想定外だったんじゃないでしょうか。

 まあ、2019年(令和元年)末からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による影響で、アニメ業界もかなりの打撃を受けたわけですが、トップの方も考え方を改めたようで、放送当日納品なんていう無謀なスケジュールは、少なくなったようです。

 そのため、最近では結果的に作品の納期を大幅に前倒しした作品が増えて来たように思います。つまり、1月放送作品であれば、その納期が半年前から3か月前には終わっていないとダメという余裕を持ったスケジュール……なんですが、今回のコロナ爆発は、いつ終息するのかまったく予想がつかない状態で、この半年間の猶予も、あっという間に食いつぶしてしまうかも知れません。

 そうなると予定している『春番組』のうち、何割かが放送延期になってしまうかも知れませんね。

 やはり、根本的なアニメの構造改革を改善しないと、ちょっとした海外の変化に対応できず、右往左往する事になるだろうと思います。(-_-;)