こんばんは、えすかるごです。
最近、THE YELLOW MONKEYのファンになりました。
歌がうまいイケオジの破壊力は言うまでもない。
BURNから僕は沼りましたが、「楽園」という曲が一番好きです。
当時の(今もですが)吉井さんの圧倒的ビジュと
ラスサビの「いつも僕らは汚されて目覚めてゆく」という歌詞が好きです。
良かったらぜひ聞いてみてください。
というわけで私が汚されまくった就活詳細編スタートです。
まず最初は「公務員試験」です。
ちなみに私は地方の公務員試験上級(大卒)の試験を受けたので、そちらを受ける方はご参考までに
僕が公務員試験を受けた総合的な感想ですが、「民間よりかは圧倒的に楽」ということです。
倍率的にも楽、課される試験内容も楽、ということです。また私のような地方の公務員試験を受ける人にとっては競争相手的に楽です。学歴的に上の方に属する大学出身者の方は持ち駒的に受けてみる価値ありだと思います。
ここからは3つの試験①教養専門試験 ②小論文試験 ③面接試験 の各概要や対策方法についてだらだらと書いていきます。
① 教養・専門試験(200点各100点ずつ)
教養試験内容としては教養試験が民間のSPIのような数的処理や現代文の要約もんだいなどから主に高校範囲の数学、英語、理科(物理、化学、生物、地学)、社会(世界史、日本史、地理、倫理政経)などが幅広く出題され50問を2時間30分で解く5択のマーク式試験です。
公務員試験の中でも筆記試験ははそもそも満点を目指す試験ではなくボーダーを超えさえすればそこまで差がつくものでもないので、自身が高校時代に学んでいた科目だけを復習し、学んでいないものは切り捨てるという勉強が一般的だと思います。
また数的処理などの問題は民間企業のSPIを受けてみて対策するか、これに関しては参考書を買い、練習するのもアリだと思います。ただ単純計算で1問に3分程度かけることができ、社会、理科などは特に知識で答えがすぐに出るような問題がほとんどなので実際問題では1問当たり5分くらいかけることができると思います。民間企業では1問当たり30秒~1分で解く必要があるので、公務員を受ける前に、民間でSPIで慣れておけばそこまで問題ないと思っています。
ここが正直学歴的に一番恩恵を受けたところだと思います。公務員試験は誰でも勉強すれば受かる可能性がありますが、結果として高学歴でメンツが固まってしまう理由が大体ここだと思います。大学生になって一念発起して高校範囲をもっと勉強しなおしてこの試験を通過することも十分可能ですが、高校時代にそれなりの勉強をしてきた方にとってはここはほぼほぼボーナスステージのようなものですから、対策の時間も少なくて済みますし、その分の時間をガッツリ専門試験に充てることができます。高校範囲とは言ってますがゴリゴリの入試問題みたいな問題が出るわけでもなく、基礎から標準レベル程度なので、自身が使っていた教科書レベルの問題が解ければ十分すぎるほどです。(ただ、大学4年分のブランクがあるので復習はしとこうね)
僕は、塾講師のアルバイトをしていて、大学受験組の勉強を見ていることが多かったので知識的に衰えずに済んでいました。
そして、専門試験です。ここでは大学レベルの専門科目(憲法や民法、マクロ、ミクロ経済)などの問題が5択で出ます。確か40問を2時間で解く感じだったような気がします。詳しくは覚えていません...。
ここに関しては、確実に受かるためにはそこそこの対策がいると思います。ただ法学系の科目が多いため法学部の方は多少有利になる気がします。法律の知識とか多少なりとも入ってくるので。特に文系の方は他学部の専門科目を大学で受けることができると思うので、公務員を受ける方は法学部の科目を受けてみるとよいと思います。(単位とは相談しながら...)
そして私がノー弁の中で奇跡的に受かったのはどういうわけかということについて話していけたらと思います。
まずこれは、運が絶対に絡みます。運なしで受かったとは100%言いません!そこだけはご容赦を。
まず私は経済学部に属しているので専門科目の中でもミクロ経済学とマクロ経済学はわかりました。大学で学んでいたレベルと比較するとだいぶ簡単でした。そして私の受けた県の試験だけなのか、他も県でもあるのかはわかりませんが専門試験に関しては
①必答40問を解く
②必答30問+選択問題40問の中から10問選んで解く
という2パターンでの受験方法がありました。
私は2番を選び、その中にあった数学、物理を選択して解きました。専門とは言いつつも数Ⅲの内容や高校物理の力学や波動などの問題だったので解くことができ、プログラムの問題も自身が民間就職のために独学していたプログラミングのおかげで解くKとができました。そして問題の法学系の問題ですが、そこでの勝機は大きく分けて2個あります。
1つ目は私が法学系の授業をそれなりに大学でとっており、目星が大体つけられたことです。詳しいことはわからなくても、なんかこんなこと授業で言ってたような...とかこんなことがレジュメに書いてあたような...?という知識でも役に立つ!(こともあるかもしれません)
2つ目は選択肢の切り方だと思います。だいたい法律系の問題では
「憲法第〇条の~~~という考え方は◇◇◇ということを指し、△△△は含まれない。」
みたいな感じで出てきています。正直5択なのでほとんどはどこかが間違っているわけなんですよ。となったときに、こういう選択肢は大体、△△△は含まれないみたいなところが間違ってそうやな~みたいな作問者側の誤答選択肢の意図がスケスケになっていると個人的に感じています。めちゃくちゃ邪道なんですけどね。
実際に問題を解いてみてもこれで意外と選択肢を2個くらいは削れたと思ってます。仮に6割ボーダーだとするとミクロマクロ数学物理で15問は取れてるので、その後少し運が良ければ6割乗ると思います。頑張れ受験生。あと、高校の勉強頑張るだけで就活でも活きるぞ。
② 小論文試験(100点)
小論文試験は1時間程度で大体800字から1000字の作文をします。年によってテーマは異なりますが、地方であれば大体が「県の産業振興」「観光」「少子化」「若者の人口流出」などがテーマになりがちです。受ける県のホームページに過去に出された問題が掲載されていると思うので見てみてはいかがでしょう。
個々に関して私が対策したことは2つです。
1つ目は型を覚えることです。小論文試験で人事側が差をつけてやろう!という意識はないはずです。単純な文章構成力、問題に対する適切な解決方法、そこに行きつくまでの論理性。これくらいだと思います。第一大学生が実際の県政に用いられるような画期的な案を思いつくわけもないし、それを1000字弱でまとめられるわけがありませんよね。なので案には期待していないし、深いものを考える必要もないということです。様々な記事を参照して自身がどのようにして小論文を作るかを前日に決めました。
①問題提起、現状分析
②問題を放置すると起こる問題
③その問題が起こっている原因
④原因を踏まえた解決方法(2つくらい)
⑤その解決方法への反論
⑥ ⑤に対する見解
⑦まとめ
みたいな手順を踏んでいました。分量としては本番では③までを約300文字弱くらいに収めました。そして一番大事な④解決方法に400文字くらいかけ、全体として950字くらいで収めていたと思います。
ここで気を付けたいのが先ほども言った論理性です。例えば「人口流出問題」という題に対していきなり「インスタ映えスポットを作って旅行者や移住者を増やす」という解決案を出すのはナンセンスということです。問題が起こっていることには必ず原因があり、そこの原因を攻めて解決方法を出す必要があります。例でいうと、原因は主に大学生が待遇の良い都会の企業を求めて都市部に流出していることが原因!とか、ウチの県には特産物もあるし、地価も安いし、施設もたくさんあるのに、移住への保証とか支援金が少ない!とか原因を探ってから解決策を提示することで意見の論理性や説得性が増すと思います。
そして二つ目がいろいろなニュースを観ろ!ということです。これにはちゃんとした理由があります。先ほどの論理性に重なりますが、意見の説得性を増すためには論理の暴力も大事ですが何よりも現実的な結果が大事です。そこで、○○県の何々市ではこういう政策をやってこんな成果が出てるんですよ!みたいな事例を根拠に使えれば説得性も県で働く意欲も多少なりとも見せれるでしょう。こういった事例はニュースだけでなく、大学の授業を受ける中でもフィールドワークや市や県と協力した授業などがある大学では散見できると思います。普段何気なく受けている授業にももしかしたら役立つことが埋まっているかもしれませんね。
③ 面接試験(400点)
最近では学歴よりも人柄、人物重視の傾向が高まっており、公務員試験でも面接が高配点になっていることが多いです。
私の受けたところは30分の面接×2を行いどちらでも同じように履歴書を参考に色々な質問がされる感じでした。ちなみに私が受けたところの面接官はすべて優しそうな方ばかりでした。東京や大阪など人口が集中している都市の面接などはもしかしたら厳しいところがあるのかもしれませんが、地方の場合はあまり気にすることはなさそうです。
そして就活の経験をしたことがない読者の方がこれからこの記事を見る可能性を考慮して念を押して話しておきますが、面接対策はビビるほどしてください。今まで推薦入試などで学生の時に面接を経験してきた方もいらっしゃるかもしれませんが就職活動における面接はいわゆる「面接官と同じ立場に引き上げて一緒に働く人を選ぶ面接」であり、いわば「同じ釜の飯を食う人を選別する面接」だと言えます。それが、学校入試における半分茶番のような面接と違うことは誰の目に見ても明らかです。話し方、しゃべる内容など何百回もの練習や、失敗してもいいので模擬面接や、志望度の低い企業での面接を経験し、場慣れしてから行くことを個々で強くお勧めしておきます。
そして私が公務員試験の面接でとりわけ意識したことを話していきます。大きく分けて4つ話していきます。
1つ目はその都道府県である理由は明確にしておくことです。ほとんどの方は公務員試験を複数受けると思います。その中で公務員試験でよく聞かれる質問「なぜこの県の公務員を志望したのか、この県の魅力は何か」という質問の対策になるからです。私の場合は、地元がここだからという一言で完結しますが、面接には本音と建て前を使い分ける必要があるので、いろいろ調べて、「こういう政策に興味を持ちました!」とか「この県を旅行して一番こういう点で魅力的だと感じたのでこの魅力を全国、世界に発信したい!」とか確固たるこの都道府県の志望理由は作っておきましょう。
2つ目は民間ほど周りを気にする必要はないということです。民間の企業面接で集団面接を行った際にめちゃくちゃ感じたことですが、学生時代にインカレで全国制覇とか起業しました。留学に行きました。などなどめちゃくちゃすごそうな実績をもつ人たちを数多く見てきて、自身の何もしてなさに打ちひしがれながら面接が終わることが多々あったのですが、安心してください。公務員を受ける人にそんな人はまずほとんどいません()良くも悪くも公務員は安定志向の人が目指すものだと考えています。実際に税金などから給与が支払われ、年功序列の究極系であるため若造の時から努力して自分だけボーナスたくさん♪みたいな環境ではないわけです。なのでガクチカもよくあるアルバイトとかサークルとかその程度です。私も「塾で生徒にめちゃくちゃ話しかけてめちゃめちゃ人気になり、体験生の担当に任じられて生徒の数を年で2~30人くらい増やした」というしょぼしょぼエピソードで挑みましたので。
3つ目は元気さアピールです。これが正直一番大事なのではないかと思うところがあります。民間においても同じですが就活における面接は「今後対等な立場で一緒に働く人を選別する試験」です。一緒に働くならフレッシュで明るい人材が選ばれがちです。場所にもよりますが。猶更公務員という県民と接する機会が多く、県を活性化させる、元気にする仕事を選択している時点で元気さは一つ取柄になります。
なんですが私が他の人が面接をしているのを聞き耳を立てていた時感じたことはただ一つ。
「暗っ」でした。みんな元気がない、声がはきはきしてない。壁一枚越しで声が聞こえないみたいなそんな感じです。逆にここではきはき笑顔でニコニコ話してるだけで差別化になんじゃね?と思った私はそれを実践し、面接官の方もだいぶにこにこしてくれていたような気がします。
面接内容も履歴書に沿った「志望理由」「ガクチカ」「長所・短所」「何がしたいか」「雑談」などホントに一般的な内容と変わらなかったので気負う必要はないと思います。
そして4つ目が先ほども少し出てきた本音と建て前の部分です。具体的にどういうことなのかを言うと私は県庁の中でも花形であるPR観光課を志望していました。その旨を伝えた際、「もそれで全く関係のない土木や福祉の部署に配属されたらどうする?」と聞かれました。他の部署でも、観光や県の藻力に気づけるような仕事なら、行く価値があると思います的な回答は用意していましたが、土木や福祉と観光をつなげることが面接中できなかった私は
「歯をくい縛って頑張るしかないっすね!(キリッ)」
と答えました。また、「福祉のことでなんか興味のある事例とかニュースとかある?」と聞かれて即答で
「分かりません!ごめんなさい!」と答えました。
このように、面接において自分を本当によく見せようと、いい人材だと思わせようと奇をてらってみたり、ちょこっとわかる知識をつぎはぎ合わせてそれっぽくいてみたりすることはよくあることです。ほとんどの就活生が経験することだと思います。
しかし、わからないことを素直にわからないという。興味がない仕事を歯を食いしばって頑張るしかないと答えることが逆にスバ長として評価されることもあります。すべてが完璧な回答をする人より、ほころびがあったり、素直に回答する箇所がある人の方が人間味があってよくない?(個人の感想)
とまあ私が受けた公務員試験の概要はこんな感じです。いかがだったでしょうか。
これから公務員試験を受験される方へ、就活や受験の時と同じように、公務員試験も早く対策すればするほど強いです。そして公務員試験は1年前くらいから筆記や面接対策などを着実に打てば受かる可能性はかなり上がります。今公務員を目指されている方は、頑張ってください。応援しています。
公務員が楽園だったらいいなぁ