英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki -209ページ目

英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

心まで伝わる英語絵本の読み聞かせで、本物の英語力を育てます@神保町+オンライン講座。子ども英語講師の指導力と英語力を上げる・英語絵本コノサー講座のトレーナーMs.Miyukiのブログです。英語で子どもと笑おう。楽しく世界の絵本を英語でご紹介!!

英語読み聞かせをやっている私と一緒に活動をしてくれている「Eほんプロジェクト」の仲間と、文京区にある保育園 日本興亜スマイルキッズ におじゃましてきました。


この日デビューした私の相棒、TADくん(日本名おたま蔵)もいっしょです。

ここは文京区の認可保育園。いつ行っても明るくて清潔、子どもたちはもちろんスタッフの自然な笑顔が印象的な保育園です。

英語読み聞かせ、せっかく覚えた学生たちに発表の場が欲しいから、という私のおねだりに、とても頼れるビッグダディ、園の内山代表は笑顔で快諾。本当にありがとうございます!

そして、昨日の第一回目の様子を、こんな風にブログにまとめてくださいました!!о(ж>▽<)y ☆ 見てみて!!

朝から可愛い子どもたちに元気をいっぱいチャージしてもらった私たち。その後はさっそく「来月読む絵本」を探すために終日神保町で過ごしたのも楽しいことでした。

英書を扱う古本屋さんは、中に入ればハリーポッターの世界のような独特のたたずまい。絵本も、この以前の持ち主はどんな方だったかしらと思いをはせるようなものがあります。時が止まったような神保町の古書店めぐり、中には博物館級のお宝もあったりして、一日いても飽きません。

経歴も年代も様々な私たち、英語で絵本を読むことが好きで集まった「Eほんプロジェクト」。英語読み聞かせで笑顔の輪が広がる、そのきっかけをお手伝いしてまいります!!
日系アメリカ人が書いたすぐれた英語絵本(原書)について。もう一冊。

Grandfather's Journey
By Allen Say
ISBN 978-0-547-07680-5

こちらは自分のおじいさんのことを書いた本。ダイバーシティを尊重した教育がお題目ではないカリフォルニアの学校で、私の子どもも小学校の時に読んだことのある本です。

若い時にアメリカで過ごした日本生まれの日本人の、筆者のおじいさん。日本に戻ってきて若いころからの許嫁の女性と結婚し、サンフランシスコでの生活の中で著者の母である娘さんを授かります。

家族三人のアメリカでの生活。でも望郷の思い断ち難く、一家はもうお年頃になっていた娘さんを引き連れて日本へ帰ります。

生まれ育った場所から引き離されて、父母の懐かしい故郷とはいえ、日本の国に住まわされることになった娘さんのことも気になるところですが、彼女の生きた様も、別の作品で美しく、静謐に語られています。

カリフォルニアでの日々を愛おしみながらも日本で暮らして落ち着きを迎えようとするとき、家族の生活も第二次世界大戦に翻弄されます。

すっかり老境に入ったおじいさんと、孫の筆者が最後に会ったとき、おじいさんはどうしてもカリフォルニアにもう一度行きたいといっていたそうです。

日本で生まれ育っていた筆者は、もうすぐ大人になろうかという時に、まるでおじいさんの人生になぞらえたかのように、日本を離れます。

そして筆者のlife long journeyは続いていくのです。

おじいさんのホームタウンは小さい村だそうですが、当時アメリカへ渡ることが出来た人の多くは、次男や三男ではありますが実はそれなりに資産はある階級の方。ただで船に乗ったわけではありません。私たち日本人の多くは漠然と、出稼ぎや人減らしのような印象をもっている場合が多いと思いますが、その偏見も正されるべきところです。

また、日本にしか生活していなかったらなかなか実感がわかないのですが、外国であっても、ひとたび足をつけて生活していくうちにはおのずから愛着は育っていくもの。日系人を「いつか帰ってくるつもりだったのに帰ってこなかった人」だったり、「日本よりアメリカのほうが好きになってしまった、出て行った人」と思うのなら、それは大きな間違いです。人にはいろいろな事情があります。

何年日本に住んでいる人でも、外国人で、それが扱いにくい人であれば「帰れ」という言葉が(冗談であっても)こぼれてしまうのを目にするたびに、日本の国の持つ無意識の残酷さを感じることがあります。日本人同士でならそんなこと、言わないですものね。

日本政府は二重国籍を認めていないので、日本人の中には、日本国籍を放棄して別の国籍を取得する人が時々いらっしゃいます。この方たちを指す言葉は行政用語で「元日本人」です。私の日本人の友達がアメリカ国籍を取得したら「日本人」から「元日本人」へ。行政とはそのようなものなのかもしれませんが、

私には、本当に違和感のある言葉です。










私もアメリカに住むまで全く知識が無かった、日系アメリカ人の横顔。

史上最強のアメリカ陸軍部隊422のお話しからの連想で、続きです。

アメリカのことを「移民の国」とはよく言いますが、日本人のイメージでは建国時、今から200年以上前に「移民」があって、その人たちが興したのがアメリカの国、という認識が強いと思います。

しかし、今現在も「移民」がやってきているのがアメリカの国。もちろん移民法の改正で、ビザを取るのも永住権をとるのも、一般人にはとても難しい国のひとつにはなりました。でも、家族のつながりや、優秀さが認められてアメリカの国に移住する人は今も絶え間なく。移民の国、というのはかつて移民が来たという歴史のお話しばかりでなく、今のアメリカという国の姿でもあります。

そのようなアメリカで、世界中から集まった多種多様な民族のルーツを子どもにもきちんと教えたいと思うのは洋の東西を問わない人情というもの。自分が子どもの時に聞いたお話しや、自分の家族の歴史など、自分を愛おしむため、自分に誇りを持つためにすぐれた絵本を書いている方が、アメリカにはたくさんいらっしゃいます。

私がまずご紹介したい一冊目は
TSUNAMI!
Story by Kimiko Kajikawa 
Illustration by Ed Young
ISBN978-0-399-25006-4

これは先ごろ日本語訳が出版され、反響を呼んだ本です。

むかしむかしのこと。
村一番の長者で賢い「おじいさん」が、村人を津波から救った、という言い伝えのお話しです。

そう。これは日本の言い伝えを採話したお話し。息をのむ重厚なアートの、力強い作品です。

出版されたのは2009年。日本人の母を持つという作者も、まさかそのすぐ2年後に、1000年に一度というような大津波に日本が見舞われるとは思っていらっしゃらなかったことでしょう。

ですが、あるべき日本ではなく海を渡ったアメリカの国で、この絵本は奇跡のように存在しました。

日本を離れていても、日本を離れているからこそ湧き上がってくる自分のルーツへの愛情。私たち日本人は、その思いに少しでも応えてきたでしょうか。

内向きの時代と言われて久しい日本の国で、今こそ、私たちは外にいる「私たちの、本当の仲間」との関係を見つめなおすべき時がきていると私は思うのです。

日本に関わりが深い日系アメリカ人の書いたもう一つの作品。続きます。