英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki -163ページ目

英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

心まで伝わる英語絵本の読み聞かせで、本物の英語力を育てます@神保町+オンライン講座。子ども英語講師の指導力と英語力を上げる・英語絵本コノサー講座のトレーナーMs.Miyukiのブログです。英語で子どもと笑おう。楽しく世界の絵本を英語でご紹介!!

 
一昨日のグーグルのトップページがモーリス・センダックだったことから、英語ソムリエ講座受講生にして、私が敬愛する「絵本の先生」かこさんこと神保和子さんのブログに触発され、この本を読み始めました。

センダックというアーティストを、イラストレーターとしてだけではなく世界中に愛される屈指の絵本作家に育て上げた伝説の絵本編集者、ノードストローム女史のことを書いた本。

なかには、彼女が仕事の中で書いた作家やアーティストへの手紙が数多く掲載されています。

日本語訳も出ています。

もちろん、専門の翻訳家の手を経て正しく翻訳された日本語版は何よりも私たち日本語話者の頭に確実に入ってくるもの。この本に日本語版が出ているのは実にありがたいことです。

なのですが、私がまずは原書を買い求めたのは理由があります。

素晴らしい和訳がなされていたとして、この方が実際に書き記した手紙の原文はどういう表現だったのだろう、と気になってしまうに違いないからです。

まだ最初の四分の一ほどを読了したに過ぎないのですが。

作家たちをいつも励まし、絶妙なるサジェスチョンで「良作」をしばしば「時代をも超越する名作」へと導いていった過程が、原文からにじみ出ています。

時には断固とした意見も、作家の能力を信じ切る愛に裏打ちされている表現で、私たちの心を打つものがあります。

この人がいなければ存在しなかったたくさんの至高の名作絵本たち。

そのアメリカのみならず世界の児童文学に及ぼした影響を考えると、ただただ感動です。

 
今朝(2013年6月10日)グーグルのトップページで、MAXが目に飛び込んできました。

MAX,もちろんMaurice Sendackの名作絵本、 Where the wild things areの主人公です。

センダックといえば、昨年亡くなってもう1年。今日は彼の生誕85年だそうです。

アメリカはもちろんのこと、世界で愛されているセンダック。日本でも冨山房をはじめ、いろいろな出版社から日本語訳が出ています。

子どもの頃に、そういえば読んだなー。かいじゅうたちのいるところ!

なんて、懐かしく思い出されたあなた。

大丈夫。没後一年経っても、かいじゅうたちのいるところ、今でも新刊で手に入ります。

原作が作られたのは私が生まれるよりも前の1963年。現在日本で定番となっている冨山房の日本語版は1975年に出たのだとか。それからも版を重ね、日本語版 累計約100万部!!

しかしこの本も、あまりに「wild」なMAXのふるまいゆえ、最初の頃は「子どもに悪い影響を与えるのでは?」と、決して好意的でない受け取られ方もしたのだそうです。

一部の大人の中にそのような懸念があっても、これほど多くの人に時代を軽々と超えて愛され続けている理由は、それが「本物の」ものがたりだから。

そしてそれは、「こんなにすごい、という読者の声ぞくぞく。」とか、誰かが雄弁に言った結果現れたムーヴメントなどではありません。

いいものは、時代を超えて愛される。

シンプルだけど、それだけのことです。

とはいえ。

例えば、テレビの「お宝鑑定団」を見ていればしばしば出てきますが、「没後に値段の上がる作家はほんの一部。」。

やはり普通は生きていてこそ作品も愛されるもので、作品自体に「魂」がこもっている本物を残さなければ、否が応でも記憶の彼方に消えてゆくのが人間というもの。

私たち「読み手」はその大事なヘリテージをありがたく使わせていただくにすぎません。

だからこそ、本物の作品に出会えた時の喜びはひとしおなのです。
















 
絵本が好きです。

通常は英語の絵本しか読み聞かせすることはありませんが、たまにとても気にいった日本語の絵本は英語に訳して読むこともあります。

ただし、本当に愛着を感じる本だけです。

日本の絵本に疎い私の心強い味方は、神保町の「岩波ブックセンター」。

一般には岩波の本がすべてそろっている硬派な書店、というイメージでしょうか。岩波発祥の地を今も守り続けている「魂のある」書店さんです。

ここにある児童書の棚は本当に圧巻。

決して広いスペースではありません。

しかし、こちらの書棚に並んでいる本に、漫然と置かれたものはなにひとつありません。

すべての本が、私たちの心に飛び込んでくる。

柴田信社長と、その下で働く児童書担当の方の哲学が、物言わぬ書棚のなかにありありと感じられるのです。

目利きってそういうもの。

何度足を運んでも、自然と笑みがこぼれてきます。ここが存在してくれているのがなんともうれしいのです。

ここで出会う本は、あなたやあなたの大切なお子さんの血となり、肉となる。

なぜプー横丁かって?

手作りで看板が出ています。

硬派な店内に、なんとも温かみを感じさせてくれるこの看板も素敵です。