英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki -107ページ目

英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

心まで伝わる英語絵本の読み聞かせで、本物の英語力を育てます@神保町+オンライン講座。子ども英語講師の指導力と英語力を上げる・英語絵本コノサー講座のトレーナーMs.Miyukiのブログです。英語で子どもと笑おう。楽しく世界の絵本を英語でご紹介!!

前回の続きです。

When the dream came 
夢が来る 

I held my breath 
目を閉じ  

with my eyes closed 
かたずをのもう 

I went insane, 
狂いだす
 
Like a smoke ring day 
煙の輪を  

When the wind blows 
散らされるよに

はい。

みなさん、突っ込んでいいですよ。

「なんで?なんで過去形の文章なのに

日本語では現在形になってるわけ?!」

実は。

そこがサエキ訳のイケてるところ。

エロス全開なところです。

~~~

日本語と時制の関係。

日本語の「うたごころ」は

時制とは「ひも」がついていません。

いわく、

「心なき身にもあはれは知られけり

鴫立つ沢の秋の夕暮れ」

過去に見た光景なのか。

今、目前の光景なのか。

どちらでもあり、

どちらでも「うた」の世界は完結出来ます。

意識の流れとして

水彩画や美しい瞬間を切り取った写真を

眺めているような感じです。

それに比べると、

英語の歌の場合は

やはり時制が

「うたごころ」にも反映されます。

例えば、ロバート・ジョンソンの「Love In Vain」

有名な歌ですが、

なにそれ?という場合は

原詞はぐぐっていただくとして。

駅まで彼女と来た。

↓

列車が来て見つめあった。

↓

でも彼女は列車に乗った。

↓

駅で自分は見送った。

↓

あー切ない。

と、まるでショートムービーを

観ているかのよう。

そういう「意識の流れ」を、

時制から切り離して表現することが

英語では出来ないわけです。

それを踏まえたうえで

これからはじまる

「過去への決別」のために

「夢をみたんだ。こういう風に・・・」

というすでにおきたことの部分を

サエキ訳では

あえて日本語は現在形で

翻訳なさっています。

英語だけの英語屋には

出来ない技です。

そして一見すると

ドライな訳に見えるかもしれないですが

これを男性の声で歌ってもらうと

ニール・ヤングの哀愁のある歌声や

あるいはバッファローのリードボーカルの

リッチ―・フューリーの

快活で伸びのある白人男性らしい声と

二重奏、三重奏になって心に届くようです。

ボーカルと作詞の両方の経験と知識が

あってこその日本語詞であることが分かります。

う~ん。いいですねえ。

続きます。



作詞を多く手掛けている

サエキけんぞうさんは

英語詞を翻訳するにあたって

そもそも「超訳」という説明をなさっています。

字に書いてあることを

そのまま日本語に置き換えて

ビートの消えたつまらない歌詞に

してしまわないための。

素晴らしい見識です。

今回、ニール・ヤングの歌詞を

超訳なさっています。


"On The Way Home"
(家路にて) 

日本語詞 サエキけんぞう

When the dream came 
夢が来る 

I held my breath 
目を閉じ  

with my eyes closed 
かたずをのもう 

I went insane, 
狂いだす
 
Like a smoke ring day 
煙の輪を  

When the wind blows 
散らされるよに
Now I won't be back 帰れないんだ

till later on しばらくは If I do come back at all 戻れるのはいつ? But you know me, ごめん、行くよ and I miss you now. わかってるよね この歌、そもそも  「On The Way Home」 家に帰る途中で、 とタイトルでは言っておきながら 「帰らない。」 しかも、 しばらくは。 といいつつ、 If I do come back at all あらま。 もう帰る気無いんじゃん。 と、なかなかユニークな詞。 さすがニール・ヤングなんですねえ。 こうやって説明をどんどん加えていくことなら そう難しくはないことなのですが その要素を 決まったリズムでどんどんと進行していく 音に載せて表現すること。 簡単なことではありませんよ。 では次回は きっと英語好きなアナタが この超訳を一読して もやもやしているかもしれない あのお話しを。 大丈夫。 履いてますよ。(笑)



前回、

CSN&Y
ってこんなバンドだったんだ!!と

あらためてたくさんのことを

教えていただいた
トークライブ

ロック微分積分(和久井光司+サエキけんぞう)

@神保町 楽器Cafe。


CSN&Yが面白すぎたので、


次はやっぱり

さかのぼるしかないじゃな~い。


ということで、

バファロースプリングフィールド。

の分析、という第二回目です。


前回から引き続き、

私のような通りすがりレベルの


そんじょそこらのロックファンなど

客席にもいらっしゃいません。


みなさん熱量がすごい!!です。


ここでも、前回に続いて


サエキけんぞうさんが


バファロースプリングフィールドの


On The Way Home (By Neil Young)

こちらを日本語詞にしてきてくださいました。


"On The Way Home"
(家路にて)

日本語詞 サエキけんぞう

When the dream came
夢が来る

I held my breath
目を閉じ 

with my eyes closed
かたずをのもう

I went insane,
狂いだす
 
Like a smoke ring day
煙の輪を 

When the wind blows
散らされるよに
Now I won't be back 帰れないんだ

till later on しばらくは If I do come back at all 戻れるのはいつ? But you know me, ごめん、行くよ and I miss you now. わかってるよね この訳詞の面白みを、 元の歌詞の面白さを踏まえながら また数回に分けて 私も書いていきたいと思います。 英語で目に映る光景を 日本語に落とし込むための サエキ氏の深い考察が やはりただの 「横のものをタテに」という ありきたりな表現に終わらない ステキな訳に反映されています。