Teach your children
>躾けをしなよ
パパだって苦労はしたさ
でも夢もあるんだぜ
いつかお前にも伝わるはず(拙訳)
>そう、ガキに言おう
この世は地獄 誰もが過ごす
でも 夢もある
ひとつくらい 教えてやろう(サエキ訳)
もちろん元は同じ英文ですよ。
Teach your children well
Their father's hell did slowly go by
And feed them on your dreams
Th one they picked, the one you'll know by
ここは大きくトーンが分かれる訳となりました。
それだけ「イメージが多彩な部分」ということです。
歌詞の解釈としては、
一応他にも訳詞をあたると
their father's hell
これを「父親から思春期にガミガミ叱られるという
コドモの地獄」と受け止めている方が多いようです。
え?
ふ~ん。
ここは私は素直に読みたいところです。
サエキ訳の面白みは
地獄
という強い言葉を使って
インパクトを与えているところ。
この方のイメージでも
their father's hell
の解釈がキモ。
子どもの側からの
一方的な
プロテストソングという
ナイーブな解釈に終始せず、
親世代が
受け止めざるを得なかった
20世紀前半の
世界の混沌という深さまで
考察が及んでいることが伝わります。
あくまで美しいハーモニーの
軽快な曲調の中で、
「予定調和」の美という
突っ込みどころも無い代わりに
面白みも無い表現。
それをきっぱりと拒否した
オトナならではの品格のある
解釈であり、
表現だと思います。
小粋な中に
熱いものが垣間見えて
とてもチャーミングです♪