2015年5月30日
映画公開、
なのだそうです。
樹木希林さんが
ご自分の孫娘と共演ということも
前評判になっている
映画「あん」
私は文章を読むのは好きですが
話題の小説をきちんと読む
文学好きには当てはまりません。
なので、
日本の現代の作家さんの
日本語で書いた小説、
普段は読むことはないのだなあ。
と、今回気が付きました。
いつも読むものは
日本語と英語で半々くらい。
フィクションならまとまったものより
詩歌のほうが好きかも。
だから
機会をいただかなければ
この小説を手にすることも
正直、無かったはずです。
読みました。
手軽な文庫だもの、と
寝転がって読み始めて。
正座して読了しました。
面白かったか?
面白かったです。
ポプラ文庫が扱っているお話って
どれもどこかしら日当たりのいい
心地よいコーヒーショップのような
たたずまい。
しかも人工的なはかなさではなく、
野に咲くすみれの花のような
毅然としたあたたかみを感じます。
叫ぶ詩人のドリアン助川さんらしく
社会派な内容を
ごく若い人にもきちんと届くように
整えられた作品です。
私は面白いと思いました。
若い人に届く言葉を持っている大人は
素敵なものです。
おすすめです。
もう一度言います。
おすすめです。