昨日引用させていただいたのは日本で教える英語講師のグループに投稿されたメッセージ。その意見に、やはり別の外国人講師が意見を付け加えていました。
One could argue that the level of
English among the vast majority of Japanese teachers is so poor that
they would be poor models--both in terms of ability and attitude. But
on the other hand, this might be a vicious cycle, and maybe removing
the 'crutch' of native speaking ALTs is the way to break the cycle.
日本人英語講師の質の低さを指摘していますね。私も日本人英語講師のひとりですが、ここに書いてある圧倒的多数(The vast majority)の側で無いように、そちらの側の「なんちゃってセンセイ」にならないように、ということへの努力は怠っていないつもりです。並みの教師で良いと納得してしまう自分がいたら、それは教師の仕事を辞めるときだと決めています。だって、生徒さんに対してそれほど失礼なことは無いですからね。
ところで上の英文のご意見、母語でない「英語の能力」は置いておくとしても、attitude(態度)までがpoor(失格)だというのは、日本人英語講師について厳しすぎる意見だとお感じになりましたか?私たちが思い描く「英語の先生」、たいていちょっと知的な女性で、英語が好きなのだろうな、という雰囲気のある方。あなたが子どもの通っている小学校ですれちがう「英会話の先生」も、そんなおひとりかもしれません。
でも、それでは残念ながらほとんどの場合「残念な大多数の先生」の側なのかも。ワタシ、英語の先生がいい先生かどうか分かるほど英語なんか出来ないもん、という方に、今日は簡単に見分けるコツを、そっとお教えしましょう。
その先生が英語で話すときの声のトーンに着目してください。映画やニュースでアメリカ人が話している声のトーンに近い、ちょっと抑えた低めの話し方なら「当たり」かも。どんなに笑顔が素敵な先生でも、声が日本語で話すときと同じ高い声のままの先生なら、残念ながらおそらく「ハズレ」です。コメディー映画ならともかく、ハリウッド映画に出てくる主演女優が、日本人の女性の英語講師に多い、日本語で電話に出た時のような甲高い声で話す英語を聞いたことがありますか?
日本人は、中国や近隣の国の大多数の人と同様、伝統的に女性の声は甲高く華やかな声を好みます。電話に応答するときに、少し高い声を使う方、女性ではよく見ますよね。
でも、英語を話すときには甲高い声って残念ながらご法度です。好まれるのは、落ち着いたトーンと話し方。そうでないと、子音の多い英語は耳に入ってきにくいのです。
戦前ならいざ知らず、ユーチューブもある現代で、英語を話すときのお約束のイロハのイ、にあたる「英語は落ち着いたトーンで話す。」ということも実行していない英語の先生では、実力が知れるというもの。
スコアだけでは測れない「英語」の実力、注目してみてください。