
どこをとっても美しい。これはいわゆる芸術品ではありませんが、民芸運動でいわれた「用の美」を思わせるようなたたずまいがあります。買ってみて大満足。やはりそれだけの価値があるものです。

実は、お教室の端にさっそく積み上げておいたら、レッスンの後にお迎えに来たあるお母様が、指でさわってみてびっくり。その幾何学的な美しさから、もともとバラバラの立方体ではなく、最初からタワーの形に積みあがった一体のものだとお思いになったのですって。それほどに数学的に美しい形なのです。
たとえて言うなら、上質の茶器のようなものでしょうか。茶の湯にはあまり詳しくない私ですが、モンテッソーリのお教室の持つ美しい緊張感は、お茶室を思い起こさせる様式美の部分が確かにあります。
大きいものから、順に積み上げていくだけの作業にも限りない奥の深さを感じさせてくれるピンクタワー。しかしながら、これを使う楽しみはそれだけにはとどまりません。たくさんの人とのコミュニュケーションを楽しむゲームなども、私が特に好きなアクティビティです。
どのように楽しむのかって?それはお会い出来るときのお楽しみ。グーグルという会社のファウンダーのお二人が、人生で本当に必要なことは、幼年期のモンテッソーリスクールで学んだ、と口をそろえてTVでお話しになり、世界中のモンテッソーリアンがうれしく感じた、ということが以前にありましたが、モンテッソーリ教育は人が人として自立するための教育。決して子どものためだけのものではありません。モンテッソーリ教育って何?というもっともな疑問や、お家で出来る「自立のための」レッスンについて、大人の方にお話しする機会がありますが、その時には実際にモンテッソーリのアクティビティを大人の方にも体験していただいています。
あなたとも、このピンクタワーを通じて素敵なコミュニュケーションを出来る機会が、私に訪れますように。