【9/11】世界が止まった日。あれから10年。その2 | 英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

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アメリカ同時多発テロから10年。

日常が一変した重苦しい空気の中での毎日の生活。アメリカ人は強い。普段は一体感よりも個性を重視するアメリカ社会が、非常時となれば[United We Stand.]と強い連帯感を示すところにアメリカ社会の底力を見せられる思いがしました。

もちろん不心得な人間はどこにでもいるもので、アラブ系の人を狙った犯罪が増えたのも事実でした。今もイスラム教信者への嫌がらせがあるという現実をこのところのニュースで知り、悲しくなったことも。やはり人が人と心を通わせることって、時々途方もなく難しいことなのだと思い知らされます。

10年経ちました。

10年前にアメリカがこのように大騒ぎになっていたときに、日本のメディアで目にした記事のことが私は今でも忘れることが出来ません。

日本に居る日本人の家庭でもあの大ニュースをどう大人が受け止め、子どもに知らせるかという内容の記事でした。日本のいわゆる一流紙で、実際に目にしたものです。

あれほど衝撃的な映像が連日のメディアを席巻していた時のことではありますが。私が本当に驚いたのは、

自分の子ども(小学5年生)にはトラウマになるかもしれないから事件のことは目に触れさせないようにしている。

という意見でした。

アメリカに居る日本人ではありません。日本に居る普通の日本人のご家庭でのお話です。

世界が確実に変わっていくであろうその節目に、「子ども」であれば「知らしむべからず」とでもいうのでしょうか。

私は、自分の知る限りの範囲で何が起きているのか、自分はどう考えているのかをその都度共有するのも親の重要な務めだと思っています。事実と信じるに足る情報を探すことも含めて、きちんと大人がものを伝えていかなければいけない。当たり前のことです。

当時6歳だった子どもは、私の知人に「オサマ・ビンラディンはね。王様じゃないんだよ。オサマっていう名前なんだよ。その人が今度の事件を起こしたんだよ。」と解説したそうで、いまだにちょっとからかわれる思い出話になっています。ですが子どもだから面白半分で情報を受け止めたわけではありません。彼なりに何が起きたのかを、きちんと受け止めてくれたと私は確信しています。

あれから10年。子どもともまたあの事件を受け止める機会が巡ってきました。10年経ってさらに成長した子どもと、事件のこと。あれから今日までのこと。これからのこと。話は尽きません。