7月31日の夜に都内で集結し、一路北上したキャラバン隊。私は実は心に重いものを抱え、まさに万難を排して参加となりました。今日家を離れてよいものか?との迷いがあるなか、それを振り切るように出かけたのが初日のこと。
朝には高速を九戸で降り、道の駅で休憩。その道の駅の建物、「オドデ館」という名前がかいてあったのですが、何か旅心をくすぐりますねえ。オドデって何?分からずじまいだったのですが、知っている方はぜひとも教えてください!
私の心の重さが伝わったかのように、最初の読み聞かせでは保育園児から「英語分からん」の声。大人と違って本当に思ったことを言ってくれる子どもの反応はありがたいものです。ここまでスベるのはさすがに久しぶりでしたが、それがライブの魅力かつ魔力でもあります。
久慈市では保育所のあともう一か所、学童保育の場所でのライブ。今度は小学生。和やかな雰囲気でやっとペースを取り戻します。
午後はゴールデンウィーク以来再びの宮古市田老地区へ。復興の様子が目に入るのはうれしいことです。同行者には「復興が遅い!もっと政府とか頑張ってくれないと!」というもっともな意見もあるわけなのですが、私はこれは大きな大きな被害から自分たちを取り戻すためにも、とっとと終わらせるということではなく、一緒に時間をかけて考えて進むべき道のりなのかもと思いました。
田老の子どもたちは私たちキャラバンを覚えていてくれたりして、本当にここにもう一度くる機会があったことをうれしく思いました。何度でも、復興を見届けるまで通いたいと思いますが、そういう気持ちこそ軽々しく口にするのがはばかられる思いもあります。
ただし、私は元来はとても楽天的。さようなら、というよりも普通に「またね。」と言ってお別れするのが好きなタイプです。なので、ここでも賛否は分かれるところでしょうが、私はまたね、と言って心を少しだけ置いてきました。田老の子どもたちは時々地元にいるALT(小中学で教える外国人講師)とふれあう時間があり、英語にとてもポジティブ。反応はバツグンです。
宮古市では、地元のボランティア団体のみなさんとゴールデンウィーク以来の再会をよろこんだり、新しい出会いをつなげる楽しい懇親会が。それだけでもうれしいところを、海沿いならではの魅力的な海産物をいただいて、楽しい一日目の夜が過ぎてゆきました。