最初に言っておきます。昨日うなぎを、お昼に、あるいはご家族とご一緒に、楽しく召し上がった方への不満ではありません。うなぎって美味しいごちそうだし、夏バテに効くというのも納得。実際のところ、夕飯はうなぎでも、と、私も昨日思っていたところでした。何せ、土用丑の日ですものね。
昨日はおつかいで、近所のデパートに行く用事がありました。
用事を済ませて、何か美味しいものでも見かけたら買って帰りましょ、と、主婦らしくデパ地下へ。もちろん、現役の主婦ですから(笑)。
そこは、催事スペースから臨時の出店まで、うなぎだらけといってもよいほどのうなぎ三昧のスペースでした。また、飛ぶように売れているのですね。うなぎが。
あの一日で、あのデパートのフロアだけで何千食出たでしょうかね。
決してうなぎが嫌いではない私も、なんだか圧倒されてしまい。
すっかり気が済んで、うなぎは買わずに家に戻りました。
そして、思いました。
この日一日のためだけにうなぎをそろえるという労力。
いかに日持ちさせる方法があるとはいえ、一年に一度の日にぶつけて大量のうなぎをそろえるということに社会全体が払うコストを考えると、とても複雑な気持ちになってしまいました。
資源が乏しい日本には原発が不可欠だという言葉を疑いもせずにここまできて、これほど痛い目にあっていてもなお。
これほどのゼイタクを私たちは続けていくのでしょうか。
美味しい食べ物に罪は無い。そして美味しい食べ物は私たちを幸福にしてくれます。
だからこそ、思うのです。
たぶん、へそまがりな私の杞憂であるとは分かりつつ。
英語には関係のないお話ですが、ついつい書き留めてしまいました。これを老婆心というのでしょうね、きっと。