
もう一冊モンテッソーリを解説してある保護者や一般の方向けのムック本、月刊クーヨン2010年3月号増刊。今も書店で新しいものが手に入ります。
私たちがたびたび口にしている「敏感期」についてやモンテッソーリ教育で私たちが考える人間の発達ということについてビジュアルも使って示してあるところが分かりやすいですね。
ここで扱っているのはモンテッソーリについてかなり広範囲な部分です。インファント(0~2.5歳)の専門コースでは勉強するのかもしれませんが、赤ちゃんの情緒を安定させる目的で使われるという特別のおふとん「トッポンチーノ」というのは私も初めて知りました。インファントのオブザベーションももちろん教職のコースで何度もやったのですが、これは初耳です。アメリカの幼児クラスでも見たことがなく、興味深かったです。
この本では、なかなか近くでモンテッソーリに触れる機会が少ない方のために、おうちで実践できるモンテッソーリにかなりのページが割かれています。教材はある意図に沿って正しいものでなければ意味が無いので、写真やビジュアルで教材の説明がなされているのは親切ですね。ただ、これでも実物を見たことのないモンテッソーリはじめてママ(とパパ)には分かりにくい部分があるかもしれません。分からないこと、気になることはお気軽にメールでご連絡ください。もちろん私が書いた本ではないので100パーセントとは申し上げられませんが、分かる範囲ででしたら時間の許す限りご質問にはお答えしたいと思っています。
また、巻末にあるモンテッソーリ幼稚園・保育園のリストに掲載されていないモンテッソーリスクールもたくさんあるはずです。先輩ママなどからも情報収集、がんばってください。
モンテッソーリスクールは、私が知る限りアメリカの場合はどこでも、事前にご連絡さえあればクラスを実際に見学いただくことが出来ます。よほどスクール側が運営に自信が無い場合は別ですが。日本でも同様なのかは分かりかねますが、気になるスクールがあればまずはお気軽にご見学のお問い合わせをなさるとよいと思います。見学を断られた場合は、出来れば理由を知りたいですね。お訊ねになるのは失礼なことではありません。本当に環境の整ったモンテッソーリスクールなら、理由なく外部の方や保護者などの見学を排除することは無いと思います。
スクールをお探しのママとパパにとっては、幼稚園や保育園はご自分のかけがえのない一番の財産であるお子様を預ける大切な相手。なんとなく、ではなく、出来る限り情報を集めたうえで決定なさるとよいと思います。その際大切なのは、親としての直感をフルに使うこと。お子さんともじっくりお話をなさるとよいでしょう。