前回に引き続き、
棋士の藤井聡太さんと
モンテッソーリに関する記事を読む時、
「ちょっと待った!注意!」
と個人的に感じる点を
語っていきたいと思います。
前回は1,2まで書いたので、3点目から→
3. “キュボロ”を買う前に、
ちょっと待った!
藤井さん×モンテッソーリの記事で
頻繁に出てくるおもちゃ、
キュボロ。
木製の積み木に
複数のパターンで穴があいていて、
附属のビー玉を通す道を
自分で作っていくというモノです。
藤井さんが小さい頃にハマっていた
というエピソードから、
売り上げがぐんと伸びたらしい…
でも、じゃあ我が家も!と買う前に、
本当に自分の子どもに必要か?と
考える必要があるんじゃないかなと。
まず、
キュボロはモンテッソーリの
正式な「教具」ではありません。
時々、教具に思えるような
書き方をしている記事を見るのですが、
いわゆる「知育おもちゃ」です。
そして
どんなおもちゃにも言えることですが、
ハマるか・ハマらないか
(=良い刺激になるか・ならないかは)
その子によって全く違います。
勝手な想像なのですが、
おそらく藤井さんは平面・立体問わず、
算数でいう幾何に興味がある
お子さんだったのかな?と。
前編でもかいたとおり、
モンテッソーリ幼稚園で
ハートバッグを100個以上作ったという
エピソードもあります。
モンテッソーリのお仕事は、
言語分野、数的分野、日常生活の練習、
文化に関するものなど様々です。
興味や発達に応じて、
先生が別の教具やおしごとに
誘うことはあるものの、
最終的に何をするか決めるのは子ども自身。
なので、
同じモンテッソーリ幼稚園内にいても、
その子なりの「傾向」が出てきます。
ちなみに私自身が
モンテッソーリ幼稚園に通っていた時は、
ピンクタワーと音階ベル、
世界地図に関するおしごとを
延々とやっていました。
「キュボロ」
で検索をすると、
「後悔」
とサジェスチョンで出てきます。
購入を考えるなら、
おもちゃレンタルや
遊び場や百貨店など
試すことができる場所に行き、
自分の子どもが興味をもつかどうか
一度確認した方が良いと思います。
(前は見向きもしなかったのに、
半年経ったら興味を持ち出した!など、
発達段階によるところも大きいです。
時間を置いて、何度かお試しするのがベスト?)
4.モンテッソーリ教育=天才棋士ではない
ここ数年のモンテッソーリ記事で
必ず出てくるのが、
「あの将棋の藤井聡太や
Google創始者、
Amazon創始者、
Microsoft創始者も通っていた」
という文句。
特にネットのまとめ記事や
ビジネス系の雑誌・サイトで
よく見る気がするのですが、
この文句、
結構深読みができて
個人的に「面白い」部分です。
まず、
アメリカでは戦後、
かなり大きな
モンテッソーリブームがあったそう。
モンテッソーリ幼稚園の数自体、
そもそも日本の比ではありません。
つまり、モンテッソーリ教育を受けた
大勢のアメリカ人の中から、
突出した起業家が数人生まれた…
という構図。
もちろん、
「モンテッソーリ教育が
起業家精神を育むきっかけになった」
という面はあるかと思います。
それに関して、
シンガポールでモンテッソーリ幼稚園を
経営されているある方から、
面白いお話を聞く機会がありました。
「最近、
教育熱心なお父さんの意向で、
”我が子もIT長者に!”と
入園希望される家庭が増えた。
でも、親が
そんな進路やめてー!
そんな職業ありえないー!
と思うような道にも
突き進みかねないのが、
本来のモンテッソーリですよ」
と。
それで思い出されるのが、
やはり藤井聡太さん。
本人の希望で高校を中退した、
というエピソードは記憶に新しいですよね。
お母様は中退に反対だった、とも。
すでに棋士として破竹の勢いで
活躍されていたので、
高校をやめて将棋に集中したい!
というのは理にかなっているかもしれない。
でも、
もし親がモンテッソーリに興味をもち、
その理由に
「親が望む進路や就職先につながるかも」
という期待があったら…
もしかすると、
10年、20年後に、
全く真逆の結果になっているかもしれません。