「おうちモンテ」をしていて

悩ましい問題のひとつが、


「おしごとや教具を提示してみたけど、

こどもが興味を示さない/続かない」


ということ。

しかもこれ、かなり頻繁に直面します。


モンテッソーリのおしごとと教具は、

こどもの「敏感期」によって

その都度変わっていきます。


「敏感期」をざっくりまとめると、

子ども自身が

あることに夢中になる期間、

今はこの能力を試してみたい!と思う期間、

となるでしょうか?


市販のモンテッソーリ本には

各年齢の敏感期が表になって

まとめられているものもあります。


「○歳から○歳ごろは文字の敏感期で、

最初はこういうことから始めて、

徐々にこうステップアップします」


というのがパッと見てわかるので、

おうちモンテをする保護者には必需品。



敏感期の概念は本当〜〜に大事。


私は学研が出している

モンテッソーリの文字教具

「砂文字版」を買ったのですが、

購入&提示のタイミングが悪かったようで…


「砂文字版」は、

ひらがな五十音が1文字づつ

大きなカードに印字されていて、

ザラザラと砂でコーティングされている字を

指でなぞっていくという教具。


我が家の子ども達は、

日本に帰国後はモンテッソーリではない

幼稚園に通っていました。


机に向かって読み書きをするという

機会が「ない」幼稚園だったので、

家で砂文字版を提示するのは

文字の世界に入るのにうってつけ!と

勝手に盛り上がっていたのですが…


長男も長女も、


まっっったく興味なし。


たまーーに使うこともありました。

が、別の機会に覚えた字を

カルタのように早いもの勝ちで取る、

という本来の用途とは

全く違う使い方をしていました。


長男が小学生になってからは、

書きにくい字があると持ち出して、

字の構成や書き順を確認するのに使ったりと、

なんとか役立ててはいる…という状態です。


この砂文字版について、

モンテッソーリ教師の方主催の

育児セミナーで相談したことがあります。


「砂文字版に見向きもしないんですが、

どうしてなんでしょう?」


と。


当時長男は5歳、長女は4歳。


先生曰く、


「それはもう敏感期が過ぎてますね」


と。


砂文字版は、指先の触感の敏感期である

2歳過ぎから3歳くらいの子どもが

惹かれる教具なんだそうで…


ちょっと乱暴な言い方になりますが、

5歳児・4歳児にとっては

「そんなのダサい!子どもっぽい!」

という感じでしょうか。


わたしは

「まだ本格的に読み書きを始めていないし、

文字学習の最初の段階として

砂文字版に惹かれるだろう」

という考え方をしていました。


が、文字学習の段階や順番を

すっ飛ばしてでも、

子ども達にとっては

「それはもう(敏感期過ぎたから)つまんない」

なんですね…


逆に、提示してみたけれど食いつかず、

半年後にもう一度出してみたら

今度は夢中になってやり出した!

というものもあります。


こういうことを7年ほど経験して思うのは、


「おうちモンテは、

お金や用意のための手間を

極力省いた方が良い」


ということ。


あくまで個人の意見なのですが、

値が張るものや

長い時間をかけて手作りしたものって、

使われなかった時に


「せっかく用意したのに!」


とマイナスの感情が生まれますよね?


そうすると、

自分や子どもを責めたくなったり、

無理に使わせようとしたりして、

かえって拒否されてしまったりする。


プロのモンテッソーリ教師の方であれば、

敏感期を過ぎてるor早すぎるからだ、

提示の仕方が良くなかったからだ、

と気づくことができます。


でも、いち保護者では難しい。


教具を揃える手間とお金の部分を、

お子さんを観察したり、

環境をちょっとした工夫で変えてみたり、

穏やかな気持ちで

モンテッソーリ的な声がけする、

そのためのパワーに替えてみる。


そうした方が、

お子さんも自分も和やかな状態で

おうちモンテが続けられるのでは?

と思うのでした。