MDR-M1STを購入しました。
購入には実際に聞いてみた方が良いです。様子見という人も多いと思います。
あと、MDR-CD900STに代わり、メジャーな定番になるかまだ判らないヘッドフォンですね。
とはいえ、販売戦略的に、ディスコンせず長く供給されるであろうことは、業務関係者には利点と採られるかも。
まずは簡易にこんな結果(赤線)。<後で説明します
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まず、MDR-CD900ST
25年くらい前のと最近のを2つ持ってます。
双方、イヤーパッドとウレタンリングは新品ですが、音質がちょっと違います。
ある程度、経年変化や側圧の違いかもですが、、、、
このヘッドフォン、一般に評価高いようだけど、
実は、あまり好きではない音。(とても悪いと言うほどでもないのですが、)
◎弱点と思うところは、
音場が狭い。
中高音が陥没してる。超高音、低音弱い。
UTAUは、ヘッドフォンによってパリパリ歪み系らしきノイズが入ったりするけど。
MDR-CD900STでは、これが聞き取りづらい。
よって、これでMixして、別のイヤホンなどで、盛大にパリパリしてしまいかねない。<はたしてどっちが問題か??
◎利点は、
音が近い(物理的にもドライバーから近い)故のダイレクトさ、
ドライバーから耳への距離が安定している。ので、装着による聞こえの個人差が出にくい。
ヘッドフォンフラット化ソフトのSonarWorks/True-Fiとも相性が良いと感じる。<ヘッドフォンスパイラルの緩和になりましたw
観賞用は、フラットである必要が無いですが、
モニターは、フラットに近いのが求められる部分が多い。
すべての音を均一に聞くことは、心地よさとは別で、エンジニアにはある意味重要。
HD650は一番フラットなヘッドフォンです。<奇跡のヘッドフォンとも言われてます。
それゆえ、専門家は後継のHD660よりもHD650を推す人が多いようです。
一般では、HD660が進化したと言う意見が多いですが…、
新しもの好き、成金、オカルト系は、プラセボに引っかかりやすいと思われます。
フラットな音は、SPもキャリブレーションしたことがあるのですが、ヘッドフォン同様、「もあっとした」イメージの音なんて言えるかも。
観賞用としては、MDR-CD3000がお気に入りでした。とても立体感のあるサウンドで、適度にハイ上げでヌケが良い。低音も適度。
PSPなど多くのSony機器はこのヘッドフォンで調律されていたとも聴きます。
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MDR-M1STの前評判。
楽器の音の質感のリアルさ。楽器の素材の材質感を感じるとか。
広がり(リバーブ音、パン)を聞き取りやすい。
ここは、本当なら、Mixにも鑑賞にも、大いに歓迎できます。
気になるとこ、
中高音が引っ込んでるという意見。女声Voへの影響を懸念。
(これは、まあ、SonarWorksが対応したら克服出来るかも知れない。)
ヘッドフォンのハイレゾって、果たして意味あるの?
という所はあります。
その前に、当然可聴域が重要で、ソレが犠牲になっていたら本末転倒。
総じて、現代のMixとそのサウンドに向けたという書評がいくつか見られました。
グレードうpなバランスケーブルは高くて、笑える状態で吹いてしまいました。
もちろん安いのもあると思いますし、それなりのを自作も可能かと。。
それより個人的にはケーブルの容量が気になるところです。
メンドイのでAmazonで安くてテキトーなのがイイですね。
SonarWorksでは、まだ対応していないです。
しかし、そのうち確実に対応しますから、
対応したら、F特はこれで対処できるので、その真価は出てくると思います。
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音楽系の計測屋の人の多くが知ってると思いますが、
ヘッドフォン/イヤホンは、ドライバのエージング効果は、ほぼ、ないと言われております。<イヤーパッドの潰れとか。
よって、殆ど行っておりません。
初期ロットは、どうなのかというと、初期トラブルがあり得ますが、
初期ロット故、気合いが入ってる部分もあったりするのでなんとも。
プレイステーションの系のコントローラーは、どんどん省略化されて、
ロットを重ねるほどに劣化してるとこもあるようですし。
まあ、最初から安定してることを願いましょうw
で、
ヘッドフォンの性質って何?というトコもあるようです。
まあ、
応答のゲイン、位相、インピーダンス、歪みのF特。
インパルス応答特性。
加えて、クロストーク。
位でしょうか?
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ヘッドフォンもゲイン、インピーダンスF特の測定は、25年くらい前からやってましたので、
一般でこんなこと始めたのは、多分自分が最初かもです。
イヤホンも、結構早めにパイプを付けてお気軽計測をやってました。10年以上前?
でも、今では多くのヒトがやっていて、イロイロ調べて追求されており、
自分は、研究において、周りの人のを調べるのまではニガテなので、それよりは、あまり良いデータではないと思います。
昔、DVDの面にフェルトを貼ったり、耳たぶになるモノを入れたりするのが良いのか迷ったのですが、
密閉性も含め、個人差の部分が多々で、結局あまり変わらないと判断しました。という経緯があります。
というか、まず、グラフを読んで解釈するに問題になるほど影響するのか?ということも考慮しまして…、
https://ameblo.jp/eruna-captor/entry-11718442853.html
SonarWorksのプロファイルを見ても、それほどズレてない。
https://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12334876046.html
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計測用は、WM-61Aというモノで、校正プロファイルは入れられてないですが、数万クラスの計測Micを凌ぐかなりフラットなECMです。
昔はKUF3323を使っておりました。
MDR-CD900STとの比較予想への一助に、、というレベルの感じです。
まず聴いてみる。
観賞用としてイイ。
Voは陥没してなかった。
広がり、ヌケはイイ、高音もエネルギッシュ、低音も出ててよいのではないかと。
楽器、声の倍音がよく聞こえる感じ?
MDR-CD900STはドライバの部分が耳に当たりすぎたが、
MDR-M1STは、適度に近いので良い。<でも、ヒトによるのは変わらず。あたると逆にかなり痛むらしいことも。
個人的には凄く良い感じ。MDR-CD3000以来の当たりヘッドフォンかも、と思います。
UTAUのパリパリはまあまあ聞こえるかなーという感じ。
次に計測。
Z=24Ωらしいが、テストスイープ音源の発振用のWalkman(A35)は4Ω程度の出力インピーダンスがある。
高域はドライバーとMicの微妙な位置関係も影響する。
MDR-M1ST
右のドライバ (赤線です)
右のドライバーは3回スイープさせましたが、左は忘れました。
右の方がしっかりした結果です。
縦軸(対数)の読み方によるけど、
平坦な方ではあるとは思われる。
低い抵抗を入れて、逆数にすればインピーダンス変化もみれるけど割愛
ただ、クロストーク対策のため、内部が4芯のバランスタイプ的(独立GND)なのか?
ケーブルの静電容量が520pFとバカでかいのは、
AMPによっては異常動作するかも。<特にOP-AMP系、
MDR-CD900ST(古い方)
右のドライバ
左のドライバ
まあ、比較にはなると思いますが、
結構プアな測定なので、深読みは自己責任において行ってくださいw
ちなみに、
この二つのヘッドフォン、音はかなり違ってて似てるとは言えないですね。
グラフでは傾向が似てるけど、多分、周波数特性の両端部分の違いとかかな?
追記>
次世代機が出るとしたら、
振動板に新素材はイイから、
CCAWとかネオジウムマグネット、リケーブルなコネクタ
ドライバの開口部の格子が高面積になるのではと思ってたというか、
希望してたのであたってましたね。
追記02>
自作AMP3台は区別が付かないいい音なのですが、
WalkmanA35はなんか、良くないです…。<バイノーラルな環境音とか。
期待外れ。。。
インピーダンスもありえますが、静電容量などから来る、制御の問題かも?
ライン出力して、4台目である自作ポタアンにつないだらまあまあ、という感じですが、効率の良い方なこのヘッドフォンでも、
ポタアンは駆動電圧が低いのでレールに対するスイングが大きく良い感じにはならないと言うことかな?
追記03>
非可逆な圧縮コーデックによるシャラシャラ音がかなり聞き取れる。
エンコチェックには有用?
追記04>
MDR-CD900STと比べて、
10K付近が尖って、その上が急峻に落ちてない。
中域から中高域の2KHz当たりまでが平坦な部分が伸びてるのが女声Voとかに好印象かも。
追記05>
低音は、もうちょっとだけソフトでもイイかも?
ヘッドバンドの皮、かなり柔らかいんだけど耐久性がなかったら面倒いことになるかも。
追記06>
二股につなぐとMDR-M1STはかなり感度が高いことが判る。
繰り返し聞き比べてみるに
確かに低音と高音が違うが、それ以外の傾向はまあまあ似てる。
歯擦り音はMDR-CD900STの方が結構目立つかも知れない。
10KHzあたりが盛り上がってる影響かも。そこは一長一短?
内外にポート穴がある。低音調節用かと思われる。
違いのまとめ、
・低音がやや強い。
・10KHz尖って急峻に落ちてたのが平坦に
・中音から中高域の比較的平坦な部分が2KHzまで延長。
・ケーブルの静電容量がとても大きくなった。
・インピーダンスが低く能率が高い
追記07>
「MDR-M1ST」の自作ケーブルを作ろうとピンアサイン調べてたら、
SONYのバランスケーブルの4極プラグの配線。モデルによって、GNDが逆…、
コレ知らないで、はまるからケーブル選んだ人、大変に音質劣化でツボってるかも。<最悪音が出ない。
どっちなんだろう?
https://oyaide.com/catalog/products/3-5mm4aec.html
AMP側のプラグを3極にして、独立GND効果だけ狙ってるので、
あとは、静電容量とノイズを下げるため、
ポリエチレン被覆のAWG22な太めの線をツイストするかなー…、
とはいえ、ケーブル変えて大きく変わったら、
もう、標準モニターとしてはどうか?のような。
ただ、昔のMDR-CD900STに比べて、今の同機種は静電容量低いですし、
ソコのとこ、MDR-M1STもマイナーチェンジはあり得るかも。
試験的に、「MDR-M1ST」に
両端が3極のAWG22自作ツイストケーブルをつなぎ、
完全にパンを振ったというか片方だけの音源を試してみて、
クロストークは感じられなかったですし、高域も良い感じ。
暫く、このケーブルで使います。
純正コネクタ、
中身、Cリングをクリップ二本で押して外し、見て見たら、
とてもチープ、、、
ポリエチレンを練り込んでる一体成形のようで、
交換できるので使い捨てと割り切ってるようです。
ポリエチレンっぽい部分を砕いても一応使えるから、
あとは、引っ張ったとき、ケーブルの芯線に負荷がかからないように~、
とか、根元の線をほぐして途中から、太い線へというのもテかな。
AWG22に付け替え成功です。
ポリエチらしきモノは硬いので、壊さないように。
暖めるとやりやすいかも。
先っぽをL字に曲げ、予備ハンダしてから強力にハンダ付けです。
線はただよじってるだけですが、
ケーブル全長も2m程度の短めにした結果、
純正で530pFあった容量も125pFになり、実用的になりました。
後記事(実際の純正プラグを使ったケーブル作成。)
https://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12518332129.html
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「MDR-CD900ST」から「MDR-M1ST」にほぼ切り替えた主な理由
・900STでは聞こえない部分がお留守になる
・観賞用にいい感じ
再生できる情報量が多い方を取った感じ。
ディスコンが嫌で今あるヘッドホンはモニターばかりだけどモニター用としては一番よく感じたのも事実。
スピーカーで定位の確認は必要
「MDR-M1ST」の個人的に、唯一ニガテになりそうな部分を挙げると、
[低音が強い]です。
まあ、F特見ると、実際ある程度強いのですが、、
ソースの大半が「MDR-CD900ST」でチェックされてるから?というのもあるファクターかと。
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2023/11/11追記>
計測をまとめた文書を書いている。
前に書いたように、平板に厚めのフェルトを貼り付けた方が良いと再三思っていたのだが、
フェルトを貼ってMDR-MV1を測定したら、SonarWorksのSoundIDのDATAとかなり近い曲線が出た。
そこでついでにMDR-M1STの方もやってみたのが、コレだったかな、、??うろおぼえなのが悔やまれる。
多分、オレンジが多分そう。
下が切れてるのはIR(インパルスレスポンス)の窓を狭くしすぎてたため。
縦軸は結構細かいので比較に注意が必要。
大分違う気もするのでアレだが、もしかすると、イヤーパッドがくたびれすぎてるかも?
この測定の傾向としては、密閉性の差から低音は強めに出る。
Micの信頼性は16KHz辺りまでかな?
フェルトの少々窪んだ位置に設置だった。
ただ、実耳に使うモノなので、個人差も大きく出ることが知れてるので、厳密さを求めても、コレが本質的に正しい測定法なんてものは無い。
ただ、傾向や、MDR-MV1や900STなどと差を比較するにはイイかも。
SoundIDがMDR-M1STを扱わないのは、なんだか企業の政治的理由でもあるのか?
それか、キャリブレーションして性能向上しないと受け取ったか?
MDR-M1STはMDR-CD900STの延長線にあるととらえるのは、
M1STで聞くのは、900STで調整された曲が多いというのもあるだろう。
またその逆のシチュエーションも考えられる。
そこで、聞きづらい音を出さないようにする意識があると思われる。
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続々記事「MDR-M1ST」にて、MUSES03とOPA1622とOPA627AUの比較。
https://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12521446509.html
もう一つ購入してエージングの検証
https://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12544522684.html
Mixにおいての注意点
https://ameblo.jp/eruna-captor/entry-12568563499.html
※まとめ記事?(AMPの記事も)
http://clamp-cc.sakura.ne.jp/tone-k-001.html