英米などのコモン・ロ-諸国では、懲罰的損害賠償 punitive damages (exemplary damages、vindictive damages とも呼ばれる)があります。
日本では認められていません。またアメリカの一部の州では認められていません。
不法行為に基づく訴訟(tort cases)で、加害者の悪意が高い場合に、裁判所の裁量によって認められる賠償額です。
ちなみに、法律分野では、damage は通常の「損害」、damages は「損害賠償額」または「損害」の意味になります。
punitive damagesは加害者に対する懲罰的な意味合いがあり、また、抑止効果をねらったものでもあります。
悪意や反社会性が高い場合に、裁判所がcompensatory damages(填補損害賠償) と合わせてpunitive damagesの支払い判決を下します。
(compensatory damagesは、被害者の被った実損を填補する通常の賠償金です。)
上記のような性質であるpunitive damagesは、過失(negligence)や契約違反(breach of contract)の場合には認められません。
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