ムーンライダーズ+佐藤奈々子「Radio Moon and Roses 1979Hz」名盤。 | 書物と音盤 批評耽奇漫録

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ムーンライダーズ+佐藤奈々子「Radio Moon and Roses 1979Hz」、NOWPLAYING


リリース日の今日、さっき到着して、さっそく聴きましたが、とても良いですね。


1979128OATOKYO FM「デンオンライブ・コンサート」の伝説のライブ音源をCD化した1枚です。


ちょうどこの頃、ムーンライダーズはシンセサイザーなどを取り入れて新たなアプローチをしている時期で、佐藤奈々子さんは4枚のソフト&メロウ極まる超名盤ソロアルバムをリリースした時期です。


収録曲は、

スイマー

スタジオ・ミュージシャン

コインランドリー

ブラックペッパー・ジェラシー

悲しきセクレタリー

マイ・ネーム・イズ・ジャック

火の玉ボーイ

ジャブ・アップ・ファミリー


この中の「コインランドリー」「ブラックペッパー・ジェラシー」「悲しきセクレタリー」は全て奈々子さんのアルバム「Pillow Talk」収録曲ですが、そもそも「Pillow Talk」はほぼライダーズとの共演盤とも言えますので、こちらはそのライブバージョンという感じですかね。


3曲とも奈々子さんの美しきウィスパーボイスが素晴らしすぎますね。


全体的にメロウな曲が多いですが、特に「コインランドリー」と「悲しきセクレタリー」ライブバージョンはメロウ極まります。


「悲しきセクレタリー」のライブバージョンは、まだ昨年の奈々子さんのライブで、至近距離の生で聴いたばかりなので感慨ひとしおです。


そして、ライダーズの個人的に一番好きな曲「火の玉ボーイ」は、なんと奈々子さんと鈴木慶一さんのデュエットなのが実に最高でしたね。


こういうの、ライブ盤ならではの愉しみですね。


ライダーズの曲は、最初の「スイマー」に腕利きのミュージシャン達の確かな演奏のソリッド感が際立っていますね。


「スタジオ・ミュージシャン」は哀愁に満ちたとってもメロウな曲と演奏。


「マイ・ネーム・イズ・ジャック」(ジョン・サイモン作詞・作曲)と、夫婦喧嘩の歌「ジャブ・アップ・ファミリー」はライダーズらしさ満点の演奏。


中々に素晴らしきライブ盤です。