ザ・シンガーズ・アンリミテッド『Feeling Free』☆メロウグルーヴ・ジャズコーラスの名盤 | 書物と音盤 批評耽奇漫録

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ザ・シンガーズ・アンリミテッド with パット・ウイリアムス・オーケストラ『Feeling Free』(1975)

 

ザ・シンガーズ・アンリミテッドの全曲オーケストラとの共演アルバムで、こちらも長年アナログレコードでよく聴いております☆

 

しかしこのアルバムの最大の特徴は、何と言っても、楽曲やアレンジのメロウグルーヴなノリの良さの素晴らしさですな☆

 

まさに、シンガーズ・アンリミテッド・メロウグルーヴって感じですね☆

 

オーケストラのホーンセクションの迫力のバックアップが、ジャズコーラスのグルーヴ感に厚みを与えております☆

 

ヴォーカルアレンジは、リーダーのジーン・ピュアリング☆

 

オーケストラの編曲・指揮を担当するパット・ウイリアムスのアレンジもかなりいいですが、オーケストラのメンバーには腕利きミュージシャンが集結しております☆

 

 

 

曲は1940年代から70年代までの名曲をカバーしてますが、最初のスティービー・ワンダーの曲「サンシャイン」からして、素晴らしく快テンポなノリの良さで、ジャズコーラスのグルーヴ感満点の迫力だったりします☆

 

また「Green Dolphin Street」や、この中で唯一のパット・ウイリアムスによるオリジナル曲「Feeling Free」の、しっとりメロウな曲調から途中でテンポが速くなる曲展開も、まさにメロウグルーヴ・ジャズコーラスの白眉で秀逸ですな☆

 

コーラスも素晴らしいですが、それと絡むクレア・フィッシャーによる超メロウ・エレピの味わいが実に最高ですね☆

 

「So Many Stars」「A  Time For Love」他のしっとりした曲にも、グルーヴ感とクレア・フィッシャーのエレピの超メロウさがシンガーズ・アンリミテッドのコーラスと融合し、こちらもまさにメロウグルーヴ・ジャズコーラスの真骨頂となっております☆

 

全体的に、ほぼ完璧なメロウグルーヴ・ジャズコーラスの極致という感じですが、ちょっとユーモラスなアレンジだけど迫力あるナンセンスソングのカバー「ジャ・ダ」や、わりといつものシンガーズ・アンリミテッドっぽい味わいの「スカイラーク」のような曲もあります☆

 

アナログレコードのA面、B面で言うと、A面はほぼ完璧なメロウグルーヴ・ジャズコーラスの極致で、B面はソフト&メロウ・ジャズコーラスといった感じですな☆

 

いずれにしても、捨て曲無しの、こちらも素晴らしき名盤です☆