乙一「GOTH リストカット事件」著者:乙一(おついち)
価格:1575円(税込)
出版社:角川書店
評価:★★★★☆
粗筋:「僕」とそのクラスメイトの森野は、死体や処刑方法等の人の異常な部分に興味を示す種類の人間。彼らは自らの興味から様々な猟奇的な事件に首を突っ込んでゆく。
感想:主人公の名前を出さない小説というのは案外多いなあ。西尾維新とか、安部工房とか。それだけでミステリアスに感じるんだから私は本当に単純な人間だ。相変わらず淡々とした文章で、かなりグロテスクなんだろうけどそんなにグロテスクなものを感じず、悪く言えば臨場感が欠けているのかもしれないけど、それがやっぱり楽しいので短所でもなんでもない感じ。一つ一つが軽く捻ってあって、「犬」と「声」は、普通に騙された。主人公達が異常な行動を普通にとってしまう上に、人の異常な行動も簡単に認めてしまう人たちだから、そういうのがぜんぜん分からなくなる。やっぱりお話作りが上手いなあ……。そして案外森野が可愛いと思う。

