森博嗣「魔剣天翔」著者:森博嗣(もり・ひろし)
価格:730円(税込)
出版社:講談社
評価:★★★★☆
粗筋:保呂草は、仕事でエンジェル・マヌーヴァと呼ばれる魔剣について探る事に。今は関根朔太という画家が持っているという。一方、小鳥遊練無は、友人で朔太の娘である関根杏奈に呼ばれ、飛行機のアクロバットを見に行く事になっていた。そんな中、飛んでいる飛行機の中で殺人が起きる……。
感想:れんちゃんは、今まで結構大人で、どちらかというと宥めたり、他のキャラクターをじっくりと観察しているタイプのキャラクターだったけれど、今回はれんちゃん自身が書かれていたのが新鮮でした。しこさんも段々れんちゃんの方が気になっているみたいで。彼と彼女については今回大きな一歩だったかも。後、七夏さんが出ずっぱりでしたね。彼女の人間らしいところは可愛いと思うし、そして魔女みたいな紅子さんはやっぱり魅力的です。彼女の性格については他のキャラクターがじっくりと解釈しているし(というかしきれてないけど)、それがしっくり来る。アレ以上の言葉で彼女を説明する事はできないし、それが魅力だと思います。
という訳で、やっぱり森ミステリはキャラが凄くいい。西尾維新みたいに、たちすぎるぐらいたってなくて、それでもやっぱり魅力的。関根朔太そのものに関する云々も読んでいて心地がよかった。
そういうキャラ同士のやり取りだけでもとてもよかったと思うけど、本筋のストーリーもとてもいいと思う。森先生にしては案外正当というか、古典的ながら、でもやっぱりこういうほうがいいです。

