バニラは留守がちなので
時々戻ってきては
『浦島太郎だなぁ…』と思う。
唐突だけれど。
がすきだ。
インコさんの写真が好きになって。
あの日
写真集になって届いた
柔らかなHIKARIは
こどものわたしにもどって、
ブランコを漕いだ記憶を
モノクロームに
そのまま焼き付けたみたいだった。
じぶんのことは。
「すき」の傾向が
人からみたら、不思議みたいなことも
あるようで。
ものがたりがすきで。
パッキングするのにも
わくわくしてしまう。
ときどきへんな
紙のアパートメントも作る。
■■■■■■■■■■■■■■
本棚を眺めてて
こんなのが好きだったり。
もちろん、ルカインも好きで。
好きだなーって、思うのが
「わかるー♡」って言われることも
あるけれど。
急に。
先生が出てくる。(ずっと昔からすき)
ホームズ先生が出てくる。
(いつまでも愛してる)
シャーロック・ホームズについては
その昔
熱烈過ぎる
「読書感想文」(？)を書いて
教師に引かれた。
ラブレターにでも
見えてたのかもしれない。
古いフラスコとか
薬瓶とか
いつの間にか好きになった。
バイオリンなんか弾けないのに
憧れてみたりした。
(ジェレミー・ブレット版、やってる。)
不気味なものがたり。
何故か残ってる。
不気味なものが、結構ある。
江戸川乱歩とか
ドグラ・マグラとか。
「鬼」とか「よもつひらさか」とか。
この前のことだ。
ある資料を探すつもりが
そんなこんなで
全く進まなくなる。
そして。
届いたハガキを眺める時間。
ああん。
もう！
あちこちに「すき」が転がっていてさ。
ここにのせたものは
カードとか本とか。
紙のもの。
まだ出会っていない
虜になってしまうようなもの。
自分にだって、わからない。
“こんなにすきになるとは。“
自分のことだとしても
いつまでたっても全ては見えない。
いろんな人から見た自分は
どんなのだろう。
本を片付けてたら、
夫が覗き込んでいる。
本を見てるのかと思ったら
わたしの頭頂部をみている気がする。
「何見てるのか」聞いたら
「ああ。
何年か前さ、円形脱毛したことあるから
時々点検してあげてるんだよ。」
サラリ言いながら、キッチンにビールを
とりにいった。
点検されてたんだーー。
…………
頭頂部も、自分にはみえない。