踊る猫人形 | 羊毛フェルトで紡ぐ不思議へんてこなものがたり♠︎アトリエ.バニラ

羊毛フェルトで紡ぐ不思議へんてこなものがたり♠︎アトリエ.バニラ

バニラのつくる、
不思議とヘンテコな世界。
羊毛フェルトや刺繍。
アンティークな素材でつくる、猫や動物、いろんなもの。
其々に
ひとつひとつの、
ものがたり。

昨年末に

自分のことを書いたっきり、

あっという間に年明けしてしまい…


お世話になりましたも

おめでとう御座いますも

言いそびれてしまいました。




今年は寅年。

実は、バニラの年。


目のために、ゆったりペースな

バニラですが…

今年も

お付き合いして下さると

ありがたいな、と思っております。





2月の、猫のこと。


猫展。









踊る猫の王女たち。

(いまはお喋り中…)




バニラの作った

『紙芝居舞台枠』みたいな箱の前に

立たされております。










身長

約10cmほどの猫、

骨組みの入った羊毛ドール。


アトリエ.バニラとして

このような

「ドールタイプ」は

作っていなかったのですが。


ふと頭に描いた「ドレス」

それを着せたら愉しいだろうな。



はじめは、それから。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


作ったのは骨組みの羊毛ドール。




フワッとイメージ。




小さなボディに

羊毛を刺し付ける際、

なるべく針先が骨に当たらない様に

気を使います。


特に手足が細いので

軽く当たる事もあります。

(極細ニードルを使用)


小さな耳は指先で摘みながら

チクチク。


成形しつつ

表面の滑らかさ具合と

針を入れる時の

力加減にも注意しながら。


小さなドールだけれど

1体作るのに、結構な時間をかけます。






そんな猫たち。


このまま立ちます。

座ります。

踊ります。



◆素材には

アンティークやヴィンテージの

リボンやレース・ビーズ他

スワロフスキー等使用しています。

生地は古着など。






ピン付き後ろ姿。猫の背中。ネコゼ?



📕⌘➖⌘➖⌘➖⌘➖⌘➖⌘


『ものがたりのドレス』を纏う王女たち。



絵具で描いた月を

切り取って、縫い付ける。

星の刺繍、またたく。

 


絵具で描いた白鳥を、

街へ急ぐツバメを、流れ星を。


それらに刺繍して

それを

ひとつづつ切り取って

ひとつづつ縫い付けて。


それはコラージュのようなドレス。


白鳥には檸檬の王冠をあげよう。

流星群、銀の三日月。


絵本のような、ドレス。



小さなビーズのネックレス、
チュールネットのグローブ。

最初のダンスは、どなたとかしら。











ドレスの仕立ては

「かすてら洋品店」。

バニラが道案内をして

猫の王女を一人づつ、お連れする。


尻すぼみに

小さくなっている看板文字のひみつ。

偏屈でユーモラスな

三人の兄弟爺さんの、古い店。


そのおはなしは、また今度。








➖⌘➖⌘➖⌘➖⌘➖⌘➖📕





アトリエ.バニラInstagram



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



猫いろいろ展

いろやギャラリー

2月3日(木)〜2月26日(土)

11時〜17時 水曜定休日


◆作品についてのお問い合わせは

バニラまで。会期中、受付予定です。



🍨バニラの在廊予定については

現在、決まっておりません。



心の澱、時々。

ままならない事を、思う。


わたしの速度でいかなくちゃ。

遠くても、時間がかかっても

ひとつづつ。



夫といろんな話をする。

変換しながら、新しくなる。



わたしの速度で、ってこと。

時々思い出したい。

あの時こう思ったじゃないか、って。


「モリ」の掘った穴の底。

夫婦で見上げていた空をおもう。

穴の縁が切り取った、枠の中の夕暮れ。


あの場面をおもう。








わたしたちは、ソファから眺めている。