彼の仕事始めがトンデモ始まりだったこと② | 高級泡姫は黒服くんと結婚したい

高級泡姫は黒服くんと結婚したい

アラサー泡姫華絵です。秋ごろより、長らく友人であったチーフ黒服(翼)と交際。この度、結婚&風俗卒業を決心しました。しかし、部屋持ち嬢の恋愛はそうそう甘くありません。穏便に風俗退店し平和な結婚生活を目指します。

続きです。


少しすると義母のもとへ義父から電話が。

未成年かもしれないことを伝えると

家出の可能性などもあるので、やはり警察に届け出ようと。。


しかし、彼女が親元から必死に逃げてきたのだとしたら。


体のあざを思い出すと、親へ居場所が知れてしまうことが心配です。


義母と心配ながらスマホで相談窓口をさがしていると彼女が起きました。

そして


「家に帰りたくない」

と。


本当の年齢は18歳で

20歳以上しかソープでは働けないため

母親に知り合いの住民票を持たされたとのことでした。本物の保険証を見せてくれ、今年18歳であることを確認できました。


そして、少しずつ自分の事を話してくれました。

幼少期、父親が傷害事件を起こし母親と離婚。

母親は祖母に彼女を預けて他の男性のところに入り浸り、振られては帰ってくるを繰り返していたそうです。


しかし、中学生になる頃

育ててくれていた祖母が他界し母親と2人になると知らない男性を連れ込むようになり

無理やり相手をさせられていたそうです。

食事はもらえないことが多く

あざも母親や母親の連れてくる男たちに殴られた跡だったようです。


そして

昨日の夜、母親の彼氏が家に来るため

仕事でも探してこいと追い出され

行く場所もなく

面接の際に結果を追って連絡すると言っていた翼の店の前で待っていたそうです。

まぁ、よくあることだと淡々と話す彼女。


彼女の話す壮絶な人生に言葉を失いました。

また、私も祖母に育てられ

同じ頃亡くなったり

母親に捨てられていたりと

何となく自分の人生と重なってしまい

人ごとに思えませんでした。


本当は守るべき母親が

彼女を傷つけている

その事実が悲しいと思いました。


隣にいた義母は大号泣で

「お母さんはきっと自分が一番辛いと思ってしまったのね。私もそんな時期があったの。でも、あなたは何も悪くないわ。私があなたを守るから諦めないで、人生は楽しいことがたくさんあるのよ。まだ18歳の子供なの。私が今からお母さんの代わりになるわ」

と。翼も幼少期家庭内で色々あり、留学して親から離れていました。義母は、その事を後悔でもしているのでしょうか。


18歳となれば成人ですので

とりあえず親御さんの同意なしに働けますし家も借りれます。

とりあえず、本人は親のもとに帰りたくないという希望を尊重し

警察に届け出ずに彼女が自立できるよう支援したいとの義母の申し出があり

この場は義母に預け

私は迎えにきてくれた翼と帰宅。


しかし

あざだらけの彼女の体を思い出すと

悲しさが込み上げましたが

義母が付き添って泊まってくれたので少し安心です。


今から、差し入れを持って行ってきます