あなたは、鍵盤のどこで音が鳴っていると思いますか?
1.鍵盤を一番下まで下げたところ(鍵盤底)
2.鍵盤を下げて行く途中
答えはこちらの動画で見られます。
当たり前のことですが、この動画の指先の動きを見ると、鍵盤の底まで下げるより、7ミリあたりのところまで下げるだけの方が、使う力が少なくてすみ、楽に音を鳴らすことができているのが分かるでしょう。
鍵盤一本分の音の出る仕組みをモデル化したアクションモデルでも確認出来ます。
アクションモデルで見る、ハンマーが弦を打つ瞬間 ↓ ↓ ↓ ↓
ピアノは、鍵盤の底までしっかり弾きましょう!と言われますが、実は、鍵盤の底までしっかり弾かなければならない理由はありません。
鍵盤の底まで沈めることは、無駄な、余計な力が必要になってしまうこと、ご理解いただけたでしょうか。
鍵盤は、鍵盤を下げていく途中の、上から7ミリの辺りでハンマーが弦を打ち、音が鳴ります。
つまり、音が鳴るのは、弦を打つ瞬間のみのたった一度きりですから、その手前でも、それより深いところでもない、鍵盤の上から7ミリ辺りの、たった一点でしか鳴っていないのです!
その一点を、緩んだ手で狙うこと!
それがピアノ演奏のたった一つのコツ、つまり、結論です。
とは言え、それだけではピンと来ない方もたくさんいらっしゃるでしょうから、次回以降、具体的な狙い方や、本当に鍵盤の途中までしか沈めなくてよい様々な検証結果など、少しずつ説明していきますね

本当のピアノの弾き方に辿り着くまで その1