次にNさんを担当した際に、

点滴の差し替えがありました。

Nさんは変わらず食事も水分も

ほとんど摂っていませんでした。



点滴の差し替えの際に失敗してしまい、

謝罪すると


"いいんです、この痛みも罰なんです"


と悲しそうに答えられました。



と涙を浮かべながら話してくれました。




Nさんはずっと後悔していました。


当時、シングルマザーで忙しくしており娘が悩んでいたことに気付けなかったこと。


その日、学校に行くことを渋った娘に

出勤時間も迫っていた為


"学校に行きなさい"


と強く声を掛けて家を出てしまったこと。



それが娘さんと交わした最後の言葉になってしまいました。





娘さんはその日、学校には行きませんでした。





いじめを受けていたことを遺書に残し、

自殺してしまったのです。




娘さんがいじめを受けていたことをNさんは、

遺書と死後の学校側の調査で

初めて知ったそうです。


自分の最後の一言が

娘を追い詰めてしまったのだと、

何年も、何十年経ってもずっと 

後悔し続けて苦しんでいました。


私は、自殺というものが

これ程までに家族を苦しめることになることを

知りませんでした。


あの当時、自分が死んだ方が

家族は助かると思っていたのですから。


Nさんの姿が母と重ならずには

いられませんでした。