話を聞いた母は、
電話越しに泣いていました。
"ずっとずっと苦しかったのね…
もう苦しくないといいね。
…ぼんちゃん、
あなたが死んでいたら…
私も死んでいたかもしれない"
…お母さん。そんな未来は
想像したことがなかったよ。
私には価値がなくて、
死んだ方がみんなの為になると
あの頃は本気でそう思っていたから。
子供を失って喜ぶ親なんていません。
その悲しみは誰も癒すことが出来ません。
何年経っても、
何十年経っても、
救えなかったことを後悔して
苦しみ続けます。
先が見えない癒えることのない
悲しみだけが残ります。
あなたが死んでも、
何てことをしてしまったんだと
何十年も後悔し苦しむいじめの加害者はいません。
自分が死んで後悔し、
苦しみ続けるのは
自分をいじめていた人たちではなくて、
自分のことを大事に思ってくれていた人たちだと
いうことに何年も経って
ようやく気付きました。
あなたを陥れる
つまらない人たちのために、
一度限りの人生を終わらせないで。
どうか生きて
あなたを大事に思ってくれる人たちと
未来を紡いで下さい。
私はまだ人間としても
看護師としても未熟で、
どうしたらNさんを救うことができていたのか
ずっと答えが出ません。
いじめによる自殺がなくなってほしい、
それに伴う家族の悲しみも。
悲しみの連鎖はもう繰り返してほしくありません。
どうか、どうか死なないで。
辛い今は必ず過去になりますから。

