点滴を入れて詰所に戻った私は、

先輩に声を掛けられました。


"どうしたの?暗い顔をしているけど…"

"先輩…実は…"


私はNさんが食事を摂らない理由を話しました。


"そんな…Nさんはずっと

自分を責め続けているんだね…

Nさんが悪い訳じゃないのに…!

悪いのは娘さんをいじめていた

人たちなのにね…"


"はい…"


"ずっと苦しんできて…

たとえ最後に行き違いがあったとしても

Nさんはもうとっくに許されてるよね…"


"娘さんだって、こんなこときっと望んでいなかったですよね…"


"少しでもNさんの気持ちが和らぐように

私たちはケアしていこう。

まずは食事と水分が少しでも摂れるように

本人と繰り返し話をしていこう。

点滴が続く時は痛みを最低限に抑える為になるべく1回で入れてあげよう!"


"はい!"