前日ほぼ寝ないまま3時半くらいに目が覚めてしまった。ドミなので同部屋の宿泊客にゴソゴソして迷惑をかけないよう今日出る時の服を着た状態で就寝したので、荷物を持って部屋を出て洗面所で全ての準備を整えた。
5:51発の予讃線に乗るが、少し早めに宿を出てコンビニで買い出し。今日は朝食も昼食も電車移動中に取ることになる。お腹が空くのも嫌だけど、こういう電車に乗り続ける旅はトイレに行く暇がないから食べるのも怖いのよな。
気になることがあったので早めに駅に行くことにした。というのは、今日乗る予土線の電車が「しまんトロッコ」なるものなのだが、昨日ようやく「しまんトロッコってなんぞや」という疑問を持って調べてみたところ、どうやらガチのトロッコみたいなのだ。江川崎〜土佐大正間だけトロッコの指定席に移動して四万十の景色を堪能できるらしい。なので今更ながら指定席を取ろうと思い予約ページに行ってみたものの、検索画面では残席ありになっているのに予約ができなかった。
というわけでみどりの窓口で問い合わせるべく早めに松山駅へ行く。調べていただくと指定席は満席だそうで、ただ普通車両なら誰でも乗れるのでシステム上は空席ありになっているのではということだった。なら仕方ない。ガラス窓越しで楽しもう。
予土線に乗り換える北宇和島駅までは1本。愛媛県をひたすら西に向かう(なお伊予大州で乗り換えるルートだともう1本遅くても良かったのだがなるべく乗り換え減らしたかった)。
日本一美しい駅と言われる下灘駅のひとつ手前、伊予上灘駅で待ち合わせのための長い停車があり、ここでトイレ休憩することができた。
その次の下灘駅に着く前には停車時間が非常に短いので写真撮影のためだけの下車は禁止のアナウンスが入る。7年前はここで写真撮るために次の電車まで待った。駅のホームの先には海しかないような景色が見れる下灘駅だが、今回は車窓から海を眺めただけ。
乗り換えの北宇和島に着いた…ところで、7年前と景色が違うことに気付く。予讃線と予土線、北宇和島〜宇和島間は両方走ってるのだが、7年前は終点の宇和島駅まで行ってから乗り換えたんだな。それでも充分に間に合う。北宇和島で降りてしまうと予土線が来るまで何もない駅で30分近く待たなければならない上に始発駅の宇和島で席が埋まってしまい座れないかもしれない。痛恨のミス!トイレ休憩しようにも紙がなく、本当に何もすることがなかった。
宇和島からやってきた予土線はGWだけあって人は多かったものの、なんとか座ることはできた。路線は時々四万十川を跨ぐので川が車窓の右に出たり左に出たりするが、地図で見ると十川駅では自分が座った側に川があるようだ。これはラッキー。
江川埼駅で指定席券を持っている方はトロッコへ移動していった(写真は下車後に撮影)。ガイドさんもつくみたいで、楽しそうだなあ。これは予土線またおかわりしないとだなあ。
普通車両にもかなりの人数が残った。「はげ駅」というアナウンスに大喜びで駅の看板の撮影に盛り上がる車内。日本は平和だな。
普通車両からでも四万十川の景色は美しい。
そしてやってきた十川のこいのぼり!予備知識なく乗った7年前はうとうとしてるうちに通り過ぎてしまい、気付いた時にはだいぶ遠かったのだが、今回はいっぱい写真撮れたー!!
四万十川名物の沈下橋もときどき現れる。7年前は中村からサイクリングで沈下橋3つ見に行ったが、そこ以外にもいっぱいあるんだな。
土佐大正駅でトロッコ組が普通車両に戻ってきた。終点の窪川で土讃線に乗り換え。そこから2時間乗り換えなしで高知まで1本。さすがに寝不足すぎてほぼ睡眠時間だった。
切符は松山駅で北宇和島まで買って、北宇和島で乗り換えた時に高知駅まで精算してもらったが、そういえば今回の宿である沢田マンションはそこから1駅先の薊野だった。高知駅で下車せず、薊野で運転士さんに精算してもらって下車。
薊野駅から10-15分くらい歩いたところにありました、沢田マンション!現在の管理人は建設者のお子さん夫婦なのかな、とても感じの良い女性が出迎えてくれた。
お部屋。1泊4000円。奥に小さいけどバストイレも別である。入居者者募集のチラシ見たら家賃は37000円くらいだった。
マンション内の見学は18:00くらいまでOKとのことなので部屋に荷物を置いて散策に行ってみる。居住区のある階は撮影禁止らしいが、屋上に行くまでの道も構造が意味不明で…当てずっぽうで上っていったらその階段は屋上には繋がってなかったり、自分の部屋に帰るのも迷ってしまう。なおこの中庭みたいになってる階に管理人さんご夫婦の住居がある。
管理人さんのお住まいがある階のお庭には動物たちがいっぱい。ブタにチンチラにうさぎにカメににわとりに…
さらにその上に屋上があるのだが、謎のクレーンもあり。右に出ているのは荷物の運搬用の手作りエレベーターである。
沢田マンション、日本最大の違法建築物とか言われてるのでアウトローな人たちが住んでるのかと勝手なイメージを持っていたが、居住区はネイルサロンやピアノ教室、個人事務所なども入っていたし、1階では個展が開かれてたりと地域のコミュニティスペースとして機能してることがわかった。普段の日であれば管理人ご夫婦が運営してるカフェも開いている。1泊じゃ足りないな。1ヶ月くらい住んで馴染んでみたかった。
高知の中心部まで行く気力はないので夕飯は部屋で。キッチンにホットプレートがあったので近くのスーパーでお肉買ってきて一人焼肉パーティーした。