まぶしくて―私たちの輝く時間―(韓国ドラマ) | 猫とアロマと優しい花と

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2020年7月24日。愛猫もも永眠(16歳)
2022年アロマインストラクター資格も返上し
ブログタイトルと一致するのはガーデニングだけになりました。
今は主に、日常の事、韓国ドラマの事、お花の事などを綴っているブログです

hullで配信中の<まぶしくて>を見終わりました。

2019年 JTBC 全12話

レビューを書くために色々なシーンを思い浮かべては涙が溢れます。

 

目覚めれば太陽は眩しく・季節の花は生き生きと咲き誇る…

何処からか食卓の香りが届き、街の喧騒も聞こえて来る

当たり前のように過ぎて行く日常の美しさは時間の流れにもまれて

かき消されて行く。

 

去った日々がどれほど価値のあるものか、気付く頃にはそれは遠い遠い過去。

このドラマでもう一度生きている事の素晴らしさを感じて欲しい…。

 

<あらすじ>

私たちの時間は、眩しくて美しい。

25歳である日突然70代の体になったヒロインと

孤独を抱えた青年、傷ついた2人が人生の輝きに気づいていくハートフルラブロマンス

 

KNドラマ様より引用

 

 

 

※主要キャスト 

 

    キム・ヘジャ       70代のキム・ヘジャ役 同名で演じています

彼女、初めて見た女優さんでしたが国民の母と称されるほどの名女優さんでした。

演じた時は77歳。素晴らしい!
このドラマで第55回百想芸術大賞 テレビ部門 大賞(2019年)を受賞しています

 

 

ハン・ジミン    キム・ヘジャ役    25歳のキム・ヘジャ、アナウンサー志望

前半はまあまあだったけれど後半空回りかな…。

相変わらずかしましいハン・ジミンだった…😨

 

ナム・ジュヒョク    イ・ジュナ役    ヘジャの恋人、記者志望

クールなイケメン君は健在でした。
<ハベクの新婦>の彼だったのか~~今頃気が付いた!

 

 

 

イ・ジョンウン    ジョンウン役   美容院店主

 

映画<パラサイト 半地下の家族>でも光っていた素敵な女優さん。

今回も後半どんどん彼女の存在感が増しました…。

このドラマで第55回百想芸術大賞 テレビ部門 助演女優賞(2019年)を受賞しています

 

 

キム・ガウン   イ・ヒョンジュ役    ヘジャの友人、中華料理屋の娘

相変わらず愛くるしかった。<シュルプ>でのテ昭容 役も可愛かったしね。

 

ソン・サンウン    ユン・サンウン 役   ヘジャの友人、アイドル志望

声が愛らしくて、憎めない役柄でした

 

 

 

 

※このドラマ、見ている時から号泣してばかり。

25歳のアナウンサー志望の女性が、あることをきっかけに70代の老女に…

まさに、<カフカの《変身》>並みの展開。

 

戸惑いながらも老いた彼女を受け止める家族、親友たち。

気持ちは25歳なのに、鏡に映る姿や、身体機能などは70代そのもの。

起きてしまった変化を認められないまま、葛藤を抱えて生きるヘジャ。

そのもどかしい心境をキムヘジャは非常に丁寧に表現していた。

 

ドラマの中に挟み込まれた青春群像が眩しい。浅はかで愚かしくも有る

青春の浪費。若さはそれを浪費と気付かず、永遠と思い享受する。

 

一方で、高齢者施設に通い始めたヘジャの日々も語られる。

施設でのエピソードが、さもありなんだったり、それは無いだろうと思ったり

ユーモラスで明るい老人達の振舞に飽きる事が無い。

高齢の役者達のあまりに自然な演技に、老いる事も悪くないな、

どんな人にもたくさんの人生の彩が有ったのだな、とあらためて思わせてくれたのは

大きな収穫だった。

 

終盤…思わぬ方向に物語は進む。

老いたヘジャが訥々と人生の素晴らしさを語るシーンに涙が止まらなかった。

 

そう…何もない一日がどれほど素晴らしく、どれほどありがたい事か。

悲しみも苦しみも痛みも喜びも絶望もたくさん詰まった人生であったとしても

過ぎて見れば一つ一つがかけがえのない思い出。

今ここで呼吸をして、ここに存在している事の幸せを受け止めて

この先も生きて行きたい。

どの時間も愛おしい。ひたすらそんな事を思わせてくれたドラマだった。

間違いない名作。