未成年裁判・韓国ドラマ | 猫とアロマと優しい花と

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2020年7月24日。愛猫もも永眠(16歳)
2022年アロマインストラクター資格も返上し
ブログタイトルと一致するのはガーデニングだけになりました。
今は主に、日常の事、韓国ドラマの事、お花の事などを綴っているブログです

ネットフリックスで配信中の<未成年裁判>見終わりました。

あまりに心に重く、レビューを書く気がしないのですが、記録として。

 

 

 

あらすじ

 

非行に走る未成年を特別嫌悪する判事シム・ウンソクは、やがて子供たちが直面している

社会問題を認識し、彼らを非行に走らせる原因は社会にあることを痛感していく。

 

↑シネマトゥデイより引用

 

キャスト

 

シム・ウンソク役  キム・ヘス  ヨンファ地方裁判所の少年刑事合議部に着任する。

 

相変わらずかっこいいキム・ヘス。

 

未成年の非行に対する心からの憎悪。妥協しない判決。

きれいごとでは済まされない未成年者たちの犯罪の存在。

 

正義感だけではない彼女の犯罪者を見据える瞳が

どこまでも悲しく、澄んで美しかった。

 

 

チャ・テジュ役 キム・ムヨル

ヨンファ地方裁判所の判事。子供たちに親身に接する。

 

癒しの存在を好演。ソフトな雰囲気が救いでした。

 

 

カン・ウォンジュン役  イ・ソンミン

ヨンファ地方裁判所の部長判事。

 

イ・ソンミンと言えば、ミセンのオ課長。

今回も、癖はありながらも味のある正義感に満ちた役。

 

 

ナ・グニ役 イ・ジョンウン  部長判事

 

パラサイトの家政婦役は強烈でした。椿の花咲く頃のオンマ役も良かった。

印象に残る女優さん。今回はキム・ヘスと真っ向勝負。見応えありました。

 

 

 

オ・ソンジャ 役 ヨム・ヘラン プルム回復センターのセンター長

 

ここでのヨムヘランさん、罪を犯した少女達の更生を助ける施設を作り

我が子や少女達と暮らすセンター長の役。

 

施設を運営する難しさ(周囲の反対含め)罪を犯した少女達を更生させる難しさが

十分に表現されていて、やっぱりヘランさん演技上手。

 

 

※子供たちは罪を犯さない。子供たちは純粋で無垢である…。その子供であることの

境界線は一体何歳なのか…。このドラマでは10代の子供達が平然と殺人、売春等

社会秩序を破る犯罪を犯していく姿が延々と続く。

救いが無い…。

全てを家庭環境のせいにしては、同じような環境に育ってもまっとうに生きている子達が

浮かばれない。

 

子供達はお金を得るためにいともたやすく体を売り

罪に問われない少年法を熟知してしたたかに犯罪を犯していく。

 

10代にとって、おずおずと踏み出し始めた大人の世界はあまりに誘惑に満ちていて

それに抗えない子供達が、大人の食い物にされていく。

信じたくないし、見たくもない世界。でもそれが現実であることも確か…。

 

毎回見るたびに暗澹としてきた。とても挑戦的な社会性のあるドラマだ。

 

ラストシーン、裁判所に出頭して来た子の表情に凍り付く。

 

初犯だからと甘く見てはいけない。

初犯で罪の重さ、法の重さをしっかり知らしめねばならない。そんなメッセージを感じた。

笑顔一つ見せないキム・ヘスの演技が心に刺さる。