Kalimantan Barat州立博物館【Ponthanak⑤】 | sehari-hari~ジャカルタ生活日記と日本のインドネシアネタ

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2017年4月~インドネシアのジャカルタへ

ジャカルタのいろいろな情報話題を日記として記録→2022年8月に本帰国しましたが、
2023年9月から再度ジャカルタ生活へ

正直、Ponthanakは日帰りで充分観光出来ます。

赤道記念碑以外に立ち寄るとしたら

Museum Negeri Kalimantan Barat
西カリマンタン州立博物館
無料の博物館です
空港に一番近い場所でもあるので、一番行きやすいかも

1983年から公開されている博物館で、一階の西側の西カリマンタンの先史時代から始まります。

まぁ、レプリカだしジオラマだしってのはどこの博物館でもありますが、Google mapで検索してもわからなかった西カリマンタンで発見された遺跡の情報があった。
(太字はキャプションから要約)

•Monterado遺跡 (陶磁器の皿と器の発見地)。
•Nanga Balang di Kabupaten Kapuas Hulu遺跡(儀式に使用される蓮の花と男根とヨニの発見地)
•ポンティアナックのSungai Serok遺跡。 
• シンタン県のメラウィ遺跡(豊饒の儀式や儀式に使用されたカエルに似た石の発見地) 
•セリンドゥン丘陵遺跡(銅鼓とビーズの発見地)

ヨーロッパ、中国、バンテンとの貿易を通じて西カリマンタンのビーズは昔から広く知られていて、西カリマンタンの出土品でも多く見つかり、今もビーズの民芸品が多く、ダヤック族の民族衣装もビーズを大量に使います。


セリンドゥン丘陵遺跡では石やガラスのビーズや青銅の装飾品、PontianakのSungai Serok遺跡でも金の装飾品や木の実のビーズが発見されている。


ダヤック族では、ビーズを装飾品以外に持参金や、貴族による奴隷の購入、罰金の支払いなどのお金としての価値もあったし、お墓に入れたり、シャーマンによる儀式でも使われていたらしい

二階は西カリマンタンに住むダヤック族、マレー系(Melayu).中華系の生活と文化について

ダヤック族の子供の誕生についての儀式に使う道具
赤ちゃんが体調を崩したり病気にならないよう、生後7日までは外出禁止など、遵守しなければならないことがいろいろある。

ダヤック・カンダヤトン族では、赤ちゃんが生後7日目になる伝統的なと命名式バタラが行われます。 
経験豊富な年長者が儀式をとりしきりますが、名前を付けるための儀式の道具として半分に切ったピナン(ビンロウ)やアレカナッツを用意し、その実を上に投げて、実の落ち方で表裏によって名前が適切かどうか判断する。
台湾の占いみたい

RUMAH SANDUNG
天の使者、自然の最高支配者の象徴である鳥(サイチョウ)の彫刻が施された小さな家の形で故人の遺灰や骨を千日(3年間)保管して行う場所。 

高いとこに作った家を支える柱が1本、2本、3本あるSANDUNGがあり、最大のものは柱が4本あります。
 柱の数は、残された家族の社会的地位や能力の象徴でもあります。
これが行われているのはダヤック族の中でもいくつかの部族だけということです。
 
これ実物見てみたいが、どこに行けば見れるのやら...
今回の初カリマンタンでDayak族でもいろいろあるのがわかった

PANYUGU 
Panyuguは、魔法の儀式や宗教儀式を行う場所です。 
この祭祀は、村民の守護と安全を得るために祖先の霊に力を求めることを目的としています。 
ダヤック族は、自然環境に生息する精霊には人間にはできないことができると信じており、これらの精霊はさまざまな祈りの儀式や供物や犠牲を捧げます

展示室の中でも文様で囲われているブース
西カリマンタンのダヤック族の呪術に関する展示
西カリマンタンのダヤック族の伝統的なシャーマン(バリアン)による治療法
人に起こる身体的な病気だけでなく、悪霊の干渉の結果として生じる精神的な病気に対しても行われます。 

儀式を行う際、バリアンは、彫像、ヤシ酒のマスク、薬の容器、音楽セット、供物などの必要な道具を準備します。 
アンティーク通りや他のジャカルタの博物館でも見るダヤック族の薬箱がありました。
調度品として欲しい物の一つだったんですが、意味合いちょっと怖め...

ダヤック族の織物のモチーフの説明も面白かった

近くて遠い隣の島、まだまだ知らないことがたくさんあって興味深い

Potianakの町中には中華系のお店がいっばいあって、空港でも中華系多かったんですが、ジャカルタと違うのはこちらの人は広東語を話す。

Potianakの文化はすでに広東語を話す中華系と、マレー系が混じったものになっていますが、その中華系とマレー系の衣装や文化の展示もあります。

一階は陶磁器
 中国、インド、アラブ、ヨーロッパ人などの商人による陶磁器や金属などの物品や列島の農産物などを交換する貿易で、インドネシア周辺の海域での船舶輸送の頻度が増加しました。 

商船の一部が周辺の海域で沈没することもあり、中国によると10世紀から20世紀にかけて約3万隻の中国船が帰還しなかったという。

西カリマンタン州立博物館の沈没船からの陶磁器コレクションは、カリマタ海峡、ナトゥナ海、バンカ ブリトゥンのゲラサ海峡の海域から入手したものです。 

VOCが扱ったであろう、日本製の陶磁器
無料の博物館にしては、面白かった。

出てきた時に雨が降っていて、庭の方は見れなかった。
庭に小川が流れているような造りですが、さすがカリマンタン!
雨の量がすごくて、小川から溢れて一面沼のように...

Museum Kalimantan Barat
Komplek Museum Negeri Pontianak, Jl. Jenderal Ahmad Yani, Parit Tokaya, Kec. Pontianak Sel., Kota Pontianak, Kalimantan Barat 
インドネシアの他の博物館と同様に月曜日は休館
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