砂糖おじさんと歴史地区Kota Lama--Semarang(3) | sehari-hari~ジャカルタ生活日記と日本のインドネシアネタ

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2017年4月~インドネシアのジャカルタへ

ジャカルタのいろいろな情報話題を日記として記録→2022年8月に本帰国しましたが、
2023年9月から再度ジャカルタ生活へ

中部ジャワ州都スマラン旅行のお話です。

とっても気に入ったいいとこなので、(まぁどこ行っても基本楽しめるタイプなのですが..)
インドネシアの地方都市の旅行の情報は少なめだと思うので、「こんなとこもありますよー」って情報更新のためにも書き残します。

の続きです

調べるとまずでてくるOld town 、旧市街Kota Lama

ジャカルタでいうと、ファタヒラのようなオランダ統治時代からある街並みです。

歴史的な観光地なので、詳しい説明がほしい。
JAKARTA Good Guideのような地元のウォーキングツアーはないか?
をインスタで検索

通常は曜日ごとの定番コースがありますが、ここはプライベートでも料金払えばアレンジしてくれます。
こちらの指定した時間にスタートでき、英語も選べます。

スタートは
ブレンドゥック教会
Greja Immanuel
普段は中まで見学できるそうですが、ちょうどクリスマス翌日で、その日は見学できませんでした。

古いパイプオルガンがあり、今は使われてないですがかなり古いもので珍しいため欧米の人がよく見に来るそうです。
Semarangのシンボルのひとつになる建物です。
その向かい側にある、昔はブレンドゥック教会の司祭が住んでいた建物で、オランダから建築資材を運んで作ったので天井が高く、まわりとは雰囲気が違う建物。
ほぼオリジナルのままだそうです。

ここはオランダの保険会社の建物で、スマランではじめてのコンクリート建築。
エレベーターが最初についたビルだそうです。
これはその当時のオランダの保険会社の社名。
そのあと国有の保険会社になって今に至るそうですが、エレベーターは古すぎて使われてないのですが、歴史保全地区になったため、改装したくてもできないらしい

全部ストーリーテラーが
「何年にできて、誰がたてたか?」
とか
「どのように使われたか?」と説明してくれます。

その説明を聞くときどこから見るのがいいか?とか見学者の立ち位置まで決めているようで、素晴らしい!

一番面白かった話は《砂糖おじさんの家》
今はレストランなのですが"砂糖おじさん"と呼ばれた
OEI TIONG HAM氏の話

聞き逃したくだりもあるかもしれないので、ググっても調べました。
お店に飾られているOen Tiong Hamの写真です。

砂糖とアヘンで東南アジア最大の企業にして、銀行や保険会社なども持つほどの企業家で、18人の奥さんとわかってるだけで44人の子供がいたそうです。
右矢印それで砂糖おじさんと呼ばれてる

莫大な資産でこのあたりにいくつも土地や建物を持って、中華街にも大きな影響を与える人物なので、
このお店は、この通りの先にある中華街の方を向いているそうです。

このあとのツアーで何回も「これも砂糖おじさんの建物です」って出てきます。びっくりびっくり
この建物内にある金庫の鉄の扉。
すごい頑丈で、この中にさらに
鉄の金庫があります。
これだけ頑丈に守らないといけないほど中身があったということです。

ちなみに作った銀行はまた別にあります。

すごい資産ですが、遺産相続は9人の子供にだけわけようとしたそうで、そのときに統治してたオランダの法律では税金も払わず遺産相続をすることができないため、シンガポールに逃げます。

残った建物と会社はその後スカルノ政権に没収され 、製薬会社や保険などは国営企業になりました。

シンガポールの歴史にも砂糖おじさんは 登場します。
亡くなったのはシンガポールですが、その後スマランに戻ったらしいです。

このお店から縦に伸びた道の先は中華街。横の通りは銀行や保険会社などが並ぶ金融街になりました。

これも砂糖おじさんが作った銀行です。
ここが金融街。
ジャカルタのKotaと違って、ゴミもないし歩きやすく整備されてます。
レンタルサイクルもあるので観光客もも多いのですが、実はこの辺り十数年前は荒れたスラム街だったそうで、殺人事件や乱闘、殺傷事件もあった場所。

それを歴史保全地区に指定して観光地化するために整備したそうです。
撮影スポットとしても人気があるそうです。
スマランとスラバヤにあった会社の建物で、スマランをイメージするモチーフとして、左側には「SEMARANG」とかかれたロロキドゥルの妹のタイル画。
おもしろいのは右の絵。
「SOERBAJA」と書いてあるのですが、スラバヤの昔の表記で、インドネシア語学で鮫を意味する"スラ"と鰐を意味する"Buaya バヤ" を表したものだそうです。

これ聞いただけで「次はスラバヤやな!」と思ってしまった。

他にも重要な建物やお話などいろいろあるのですが、このKota lama地区のマンホールの蓋。
真ん中にKota lamaの地図がかかれてます。
オランダ統治時代の市街地の地図。

昔のジャカルタのバタビア のように、この地図のまわりは壁で囲まれてたそうで、それを撤去した時にこのマンホールのデザインにしたそうです。

ほんとにいっぱいおもしろい事が聞けます。
他にもこのSemarang Walking tourでは、
• MAJT(Masjid Jawa Tunggah)
• Sam Poo Kong,
•Vihara Buddhagaya
などなどのメニューがあります。

だいたい二時間くらいのコースになるのですが、ガイドブックにはない説明が聞けるのでオススメです。
値段も明確で、決して高くない。
これはプライベートツアーの場合は

お値段以上!

Kota lamaは本当に上手く観光地化したと思う。
美化にも力入れてるからきれいだし、アプリのレンタルサイクルなども導入されてるけど、ちゃんと道も舗装されてる。
walking tourの待合わせ場所でもあったSpiegel Bar & Bistro
古い建物をリノベーションしたカフェ•レストラン。

BARにもなっててお酒ものめます。
Kota Lama地区は夜はライトアップもされてて、このお店も深夜まで
ジンジャーBeerと書いてあったけど、ホームメイドのジンジャーエール。
暑いなか二時間まわった体に染みたー

Spiegel Bar & Bistro
Kota Lama, Jl. Letjen Suprapto No.59, Tj. Mas, Kec. Semarang Utara, Kota Semarang, Jawa Tengah
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Grabカーのドライバーに
「オランダ人か?」と聞かれた

オランダ人は言われたことないなー