
朝早いため閉館していたカテドラルを横目に、San Juan de Dios病院に辿り着きました。路上の立て看板によりますと、ルネサンス期(1500年頃かと思います)の建物に病院がオープンし、17-18世紀に増改築されたと記載されていました。美しい中庭があり、現在も病院として利用されております。隣接するSan Juan de Dios教会へ行くと、中庭では白衣を着たおじいちゃんドクターと思しき方が植物に水やりをしていました。バロック様式の威厳のある教会で、内部は金銀で豪華に装飾されていました。教会スタッフさんのご厚意により、内部2階にも案内していただきましたよ~~☆主祭壇のマリア様を間近で拝見させていただきました。日本のガイドブックでは殆ど取り上げられていないですが、とても雰囲気のある素敵な教会です。


San Juan de Dios教会のファザードと内陣
続きまして、San Jeronimo修道院へ。イザベラ女王と夫のフェルナンド2世により、1496年に建設が開始されたそうです。カテドラルの着工が1518年ですから、こちらの方が少しだけ歴史が古いようですね。また、イザベル女王がイベリア半島からイスラムを追いだし、グラナダが陥落したのが1492年ですから、キリスト教関連の施設は古くてもせいぜい15世紀末であろうことが容易に想像できますね。
散策は続きます。来た道を引き返し、カテドラルへ向かいます。途中に大学があり、リュックを背負った学生さんが多数歩いています。その近くにチュロス屋さんがありました。とても安い立ち食いのお店だったので、学生向けなのかな。恰幅の良いおっちゃんが「ウノ チュッロ?ドス チュッロ?」と。チュロスと言わずに、チュッロって言うんだね、なるほど。ホットチョコレートをつけてチュロスを頬張りました。母に「どう、おいしいやろ?」と聞いてみたら、「実は私チュロス好きじゃない」と。。。がくっときました(笑)
そうこうしていると、カテドラル(Catedral)が見えてきましたよ。王室礼拝堂(Capilla Real)も見ましたが、そうねえ、あまり印象に残らなかったかな?詳細はガイドブック参照してください。それよりも、カテドラル周囲の露店が面白かったです。色んな種類のハーブティーや香辛料!ちなみに、雨の日はどうするんでしょうね??
そして何と!教会前の広場でフラメンコを見ることが出来ました。左からリズム、歌、ギター、フラメンコ担当のようです。リズムの人が使っている楽器がなんだか面白いです。低音が良く響いて楽しそう♪ボボン、ボンボン!

オレ!
シエスタ時間は我々もホテルに戻って昼寝をしました。朝は冷えると言っても、流石に5月の日差しは強く、昼過ぎには気温もちょうどイイ感じです。ホテルは旧市街のレストランが軒を連ねる通りにあり、窓を開けて昼寝をしていたら、下の通りの賑やかな喧騒が少し聞こえてきて、これが良い眠りを誘うのです。うーむ、極楽極楽。

白壁の小さな家がひしめく、これぞスペインだなという街並みです。11世紀頃にイスラム教徒によって作られた街だそうです。狭く入り組んだ道は車が1台通るのも精一杯、急な坂と石畳は足腰にこたえ、普段の生活をするには難儀な街だと思います。ですが、街の景観は本当に素晴らしいです。サン・ニコラス展望台では観光客が寛いでいて、穏やかな時間が流れていました。

アルハンブラ宮殿から見る街の全景

洞窟住居がある地区です。バスに乗った私達は、どうやらサクロモンテの外れにまで来てしまったようで、人の気配は殆どありませんでした。通りすがりの地元の若者に「この地図の中で、どこにいるかわかりますか?」と尋ねたら、「僕分からないよ。多分この地図の外にいると思う。」との返答が。あちゃー、迷子ですかね!?不安になりつつも、じりじりとした日差しの下を取り敢えず丘の上までのぼってみることに。道中には廃墟と化した洞窟住居が散見され、防空壕みたいで不気味でした。丘の上には教会風の建物がありました。「やった!」と安堵したのもつかの間、シエスタ中です・・・。後で調べてみたら、Museo de la Abadia del Sacro-Monte(サクロモンテ修道院博物館)に来ていたようです。洞窟博物館に行ければ良かったんだけどね(・・;) 取り敢えず人が集まる場所まで戻ることにしました。

サクロモンテで一番お洒落な家。素敵だねえ。
グラナダの街はコンパクトにまとまっていて、個人でもあちこち回りやすいですね。
次回はアルハンブラ宮殿のお話でーす☆