帰省 其の弐 秋の神楽祭 | えりっき脳内議事録(えり丸)

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 外宮さんで御神楽を奉納した後は内宮さんへ。お目当ては秋の神楽祭です。何年か前に観に行った時と同じように、良く晴れて非常に日差しがきつい日でした。あっちいあっちい。へろへろです。でも、奏者はもっと着飾っていますから、さぞしんどいことでしょうな。今年の演目は以下4曲でした。

 一、振鉾(えんぶ)
 一、迦陵頻(かりょうびん)
 一、阿矑(ばいろ)
 一、長慶事(ちょうげいし)


今年の注目演目は3曲目の「ばいろ」で、10年ぶりの公演だそうです。刀、鉾、盾をもち、戦勝祈祷のために演奏される曲目だそうです。他3局の詳細は、過去記事 をご参照ください。

振鉾
 長慶事とあわせて、いつも必ず演奏される曲目。うん、カッコイイ。



迦陵頻 女性が舞う舞は種類が少ないので、リピーターにはおなじみの曲かもしれません。



阿矑 身のこなしが楽な服装のため、軽やかに舞うのだとか。振鉾の時のような袖が大きく開いた異常と比べると動きやすいのかもしれませんが、そうはいっても裾はかなり長いです。確かに細かい動きは多めです。

頂いた神楽の解説には下記のようにあります。

聖武天皇の御代、天平8年(736)にインドの婆羅門僧正(ばらもんそうじょう)とベトナムの層・仏哲(ぶってつ)によって我が国に伝えられたとされています。舞人は額の回りが赤い抹額(まっこう)の冠を被り、裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を著け太刀を佩(は)きます。この装束は昔の武官の制服であり、非常に軽快にできているため舞振りも自然、勇壮活発となっています。鉾を持って攻める手振り、あるいは楯を取って防ぐ様など変わった趣を持っており、武の舞ながら大変華やかです。古来より戦勝祈願・凱旋祝賀等の際に奏されるめでたい曲であり、ことに武人に愛好され、なかでも八幡太郎義家は出陣ごとに士気を鼓舞するため、しばしば奏されたとのことです。





最後は長慶事。楽隊の皆さんの良い写真が撮れました。写真は退場するところを撮影しました。





御神楽や大和舞などの国風歌舞と違って、大陸伝来のものはあでやかな衣装ですな。
今年も沢山楽しみました。