梅こぶ茶が飲みたい 後日談 | えりっき脳内議事録(えり丸)

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Diary and memo written by a pathologist.

ども、梅こぶ茶が飲みたいんだけど、代わりに野菜ジュースを飲んているえりっきです。

今日もタイトルに関係ないことを書きます。先日の大後頭神経痛の話。
マジで痛いので、本日、ペインクリニックに行ってきました。
大後頭神経ブロックをやってもらいました。

ちょっと大後頭神経の走行と一致しないぶぶんもあるんだけども!
三叉神経領域にかぶっているんだけども、大後頭神経痛だと思うんだけども!と説明しつつ、
キシロカインで両側の大後頭神経ブロックをしてもらいました。

結果。まだロキソニンが必要だけど(実は神経痛にNSAIDsは殆ど効かない)、
普通に、痛みが軽くなりました。麻酔科すごい。
ただ問題なのは、キシロカインは麻酔薬なので、理論的には効果は12時間しか持続しない点。
もちろん、12時間だけでも神経興奮を抑制することで、血行や筋緊張が改善することが
考えられるので、これよりは長期的な効果があるのが普通だとか。

キシロカインによる通常のブロックを繰り返しても難治性の場合や、
あんまりひどい場合には、アルコールや電気凝固などで永久ブロックもできるそうです。
C2神経は純粋な感覚神経だから、永久ブロックしてもらいたいな。


麻酔科の開業は珍しいことなんだけど、長寿社会においてはなかなか需要がありそうです。
癌性疼痛、神経痛一般、アロディニア、線維筋痛症などなど、
いかにも麻酔科が担当しそうな病気だけでなく、
頭痛・腰痛・肩凝りなんかにも、場合によっては有効らしい。
内科系疾患でも、花粉症に星状神経節ブロックが有効な場合もあったりと、興味深いです。
いつもの高熱に、星状神経節ブロックやってほしいな。
リンパ節の腫れ具合の割には激痛だから、
絶対に感覚神経と交感神経の乗り換えが起こっているんだと私は信じてますよ。
ていうかまず、なんでこんなところに神経があるんだって感じ。いらいら。
熱が止まらないまでも、酷い頸の痛みには効果があるんじゃないだろうか。


連日の痛みから得た教訓。痛みほど不愉快なものはない!
内科的治療で限界なら、除痛を治療目標に据えるというのも、大事かも。