原因が分かりました | えりっき脳内議事録(えり丸)

えりっき脳内議事録(えり丸)

Diary and memo written by a pathologist.

先日の事。

友人の水槽にて、高価な魚(ゼブラキャットとバトラックスキャット)が
次々と☆になってしまったことについて、その原因が判明しました。


といいますのも、
 ・ 水槽導入後1週間前後でお亡くなりになった
 ・ 餌は良く食べていた
などの点から、ずばり、濾過が立ち上がっていないことによる
アンモニア中毒or亜硝酸中毒死かと思います。

我々のような中級アクアリストにとって、濾過って好みの問題なんですよね。おそらく。
エーハイムの外部濾過が一番良いと信じている人もいれば、
濾材はサブストラットプロに限ると信じている人もいれば、
リング濾材が一番だとか、ドライ濾過の方が効率がよいとか、まぁいろいろあるわけです。

友人は、かつてアロワナやインペリアルゼブラプレコを飼っていたそうですから、
それなりの飼育技術があるものだと思っておりました。
だから、「活性炭のみの濾過」と聞いて、疑問に思いましたが、個人の自由だし、
特に口出しすることもありませんでした。

このたび、また何か飼うとかいうので、
死魚の多さが異常でしたので、濾過の状態を聴いたところ、
上部濾過に、ウールマットも敷かずに活性炭のみという事が判明しました。
「活性炭は表面積が多く、バクテリアが沢山繁殖して生物濾過も見込めるかなと思って」と。
活性炭は普通は吸着濾過目的で入れるのが一般的だけど、
たしかに表面積が多く取れて、生物濾過が見込めそうであるという意見も頷けます。
が、この濾材は定期的に洗浄しないといけない。その時にpHが変動しやすいという。
だから、活性炭を低床替わりに利用するのも推奨されないのだそうです。
加えて、肉食魚飼育においてウールマットも敷いていないという、驚き桃の木林檎の木。
そりゃ、お魚もつらかったろうに。

加えて、外部濾過に換えようか検討中とのこと。
肉食魚に外部濾過?そんなの、目詰まり起こして大変ですよっ、というのは常識のはず…?
大型魚の濾過は、上部濾過一択だと思うのですが、、友達は大丈夫?

とりあえず、私の上部濾過のシステムを伝えてみた。
ぶっちゃけ、濾材はボール状のものであれば軽石でもなんでもOKだから、
詰め込めるだけ詰め込んで、ウールマットを乗せて、更に粗目スポンジを乗せてみろー。
ボール濾材やリング濾材は決して洗ってはいけないぞー。
ウールマットと粗目スポンジだけ、月イチで、飼育水でゴシゴシ洗うんだぞー。
週一程度で、水かえするんだぞー。と言ってみた。

水草は元気だし、グラスハチェットも超元気な我が家の水槽環境を伝授してみたのであーる。