夢とは奇なもの | えりっき脳内議事録(えり丸)

えりっき脳内議事録(えり丸)

Diary and memo written by a pathologist.

友達からの電話で起こされた.夢を見ていた.何度か見たことがあるような夢だった.

私は窒息しそうなのか,呼吸が苦しかった.
因みに実際の私は,喘息持ちでもないし,SAS(睡眠時無呼吸症候群)でもない.
何故苦しかったのかというと,食べ物を誤嚥しかけていたのだろうと思う.
因みに,嫌な事があっても,吐くような習慣はない.寧ろ大食いに走るタイプだ.
懸命に食べ物を吐く,そして空気を吸おうという夢であった.
嘔吐をしても全然楽にならず,吐瀉物には血が混じり,
ていうかいつの間にか吐血だか喀血だか分からない状況になっていた.

んで,気付いたら病院にいた.
母の様な人影は心配そうにオロオロしている.
兄の様な人影は,やれやれといった様子で,疲れ果てていた.

病院でいくらか食べ物を吐ききることが出来たのか,
いくらか呼吸が楽になってきて,冷静さを取り戻したら,
看護婦さんに「苦しくなったらすぐに吐くんですよ」と言われた.
ふと辺りを見回してみると,そこは第一日赤だった.
もっとよく観察すると,台の上に挿管チューブとCPAPのマスクが置かれていた.
どうしても誤嚥して窒息しそうなら,挿管するつもりだろうか?これだけは勘弁してと思った.

病室のドアには母のメモらしきものがあって,人の名前が書かれていた.
どうやら見舞いにきた同級生の名前をメモしたようだが,知らない人の名前だった.
ふと,この病院にはNPさんがいる事を思い出したところで,また嘔気が襲ってきて,急いで流しへ.
急ぐ途中に,NPさんとすれ違ったが,NPさんは私に気付かなかった.
Mさんにもばったり出くわして,お気楽に「はーい」とお気楽に声を掛けてきた.
不思議な事に,現実世界では,NPさんと交流が深く,Mさんとは挨拶を交わす程度の仲である.

その後を忘れてしまったが,気付いたら車の中だった.
まだ気持ちが悪い.車の振動が嘔気を催しそうである.
「ここは?」と聞くと,母が「もういいから,実家に帰ろう」と言って運転していた.
この辺りの場面で,友達の電話で起こされたわけだ.悪夢から解放してくれた友達に感謝.

悪夢だったなぁ.どうも私は悪夢を見ることが多い.
今回の夢は,怖さLevel3と言ったところか(Max5).妙に現実的な内容だったのが嫌らしい.
本当に息苦しいから,こんな夢を見たのだろうか?
それとも,何かしらのトラウマがあるのだろうか?死んだ叔母さんが忘れられぬのだろうか?
望郷の念が強いのだろうか?私は本当に,実家に帰りたいと願っているのだろうか?