今回の犯人は、解離性同一性障害をあたかも患っているように芝居していた・・・
本当にこの疾患を患っているなら、いわゆる多重人格で、犯罪の責任を問うことはできないからである。
思うに、今回の犯人のように、あれだけの酷い監禁状態に長期間おかれたら、
本当に、この病気になってもおかしくないと思う。
というか、そうであって欲しいと願った九十九(つくも)の気持ちが痛いほどわかる。
ちなみに、今回は、脳科学というより、明らかに、精神医学の話。
解離性同一性障害と脳科学の関連は、現段階では何も分かっていないのじゃないかな。
よく誤解しがちですが、脳科学や神経内科領域の話と、精神医学は、全く別物と捉えてください。
また、解離性同一性障害について、もっと知りたい人は、フトイトやユングにまで
精神医学の歴史をさかのぼって調べてみて欲しい。
まあ、私自身、専門用語が多すぎて、フロイトの言う、自我・エス・超自我なんていうものを、
完全に理解できていないのだけれどね。
キーワードは、基本人格と、主人格と、交代人格。
これを理解すれば、解離性同一性障害の人に、どうして犯罪責任能力を問えないのか分かると思う。
ゼノギアスというPlayStationのRPGゲームがあるのですが、
これの主人公が解離性同一性障害です。私のオススメRPGです。
ただし、作中で使われる用語の正確な把握をwiki等で孫引きし、
作者らの描きたかった物語の全貌を掘り下げて理解しないと、本当の醍醐味は味わえません。
まあ、難解すぎるストーリーですが、そういうの好きな人は、やってみてください。