☆アナと雪の女王☆ | eri to beat

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やっとアナと雪の女王観てきました!!!



本当は吹き替え3Dで観たかったんですが、残念なことに字幕しかやっていなかったため、字幕で観てきました!

3Dは映像に集中したいんですが、でも字幕でも十分楽しめましたし、やっぱり曲も歌も最高でした


色々賛否両論ありますが、確かに今までのプリンセスなストーリだと思って観ていると、表面だけであんまり意味の無いストーリーに観えるのかもしれませんね
でも、そういった感想のままでは勿体ない作品だと思いました。
ラストやそれぞれのキャラクターを分かった上でみると全然違う作品に観えるんじゃないかな?と個人的には思います

このストーリーの【真実の愛】はすごく共感出来るし、子供も大人も色々な事を感じたり考えたり、わかっていても「ああ、そうだよな」って具体的に掴めるものだと思います。


ここからはネタバレです




















私はこの物語、すごくリアリティがあって、ある意味残酷だし、教訓にもなるものだと思っています。



上辺だけをすべっていくストーリーは、登場人物に観客が振り回され、最終的に



結局なんだったの

とナリガチかも。



でも・・・・・・・

心臓に魔法を受けてしまい、死への恐怖から【真実の愛】と【自分を好きだと言ってくれる人】を混同して、助かる為に”自分の”ために必死に走り回るアナですが、何も考えずに【真実の愛】という言葉として自覚がなくても、心から想い合っていた姉エルサを助け、そして助けられるわけです。


愛って、プリンセス系のストーリーの中ではどうしても

男女の愛(恋)

になりがちだけれども、今回の『アナと雪の女王』ではそいういう”お約束”ではなくて、そのわかりやすく自覚し易い”恋愛”よりも深い愛こそ真実の愛であるというお話おんぷ

パッと見自分のために自分を愛してくれていると思われる男の周りを走り回り、結果お姉ちゃんとの姉妹愛、家族愛に収まるはた迷惑な娘ムカムカの話に見えるけど・・・・・


だって、男女の恋愛なんてすぐに家族の間の愛に勝る訳はないですし(そもそも家族愛がないとかは別の話になるのでおいといて)、わかりやすい恋愛に走りがちだけど大事なところで一番大切になるのは家族ですよねキラキラ
夫婦になって家族になってもすぐすぐそういう「見返りを求めない愛」になるのは難しい。

でも一般的に愛っていうと恋愛の方で表現する事の方が多いし、今までの物語通り「王子様のキス」で目覚めるストーリーを思い描き易い。

だからこそ、この「アナと雪の女王」はとてもリアリティのある【真実の愛】じゃないかなと思うのです。





閉ざされたお城で孤独に生きてきた故に、”恋や愛への憧れWハート””王子様への憧れWハート”(絵画などの主人公になりきっていた様子からも伺えます)を抱いて抱いて・・・・そして実際に目の前に現れた王子様、ハンスキラキラキラキラ

憧れとか、恋とか、好きになりかけとか、好きになれるかもとか、そういう”気持ちの過程”を素っ飛ばし・・・というかごっちゃになって”ちょっといいな”を”愛”だと勘違いもするし、暴走もするし、ハンスの企みにも気づけないし。


言ってはなんだけども、幼稚園児の
「○○くんと結婚する~!キャハハ

と大差ない訳ですよね、アナのそのあたりの感覚ってガクリ



オラフがアナに向けてくれる”友情”からくる”愛”
トロールたちがクリストフに向ける”家族愛”
クリストフとスヴェンの”友情”でも”家族”でも”兄弟”でもある”愛”
そして、アナたちの”家族愛”

(クリストフからアナへの恋愛の芽生えはあるし、アナもクリストフをそういう対象で見始める訳ですが、それはまだ真実の愛としてはすごく未熟で、そこから育てていかなければいけない訳です)


愛とは色々と名前をつけられるけど

Wハート【真実の愛】Wハート

はその関係性を超えて、ただただ無心に相手を想うこと。無意識に相手に心を配っていること。
というのが、このストーリーのメッセージなんじゃないかと受け取りました。

アナは、どんなに拒絶されても、されても、エルサを恨む事無く、仲良かった日々を恋しがり、また仲良く過ごしたいと純粋に願う。
そんなエルサを心配もしている。

エルサは、幼いころにアナを傷つけてしまい、妹をもっと危険な目に合わせてしまうかもしれない!!!という恐怖から、アナを守る為に仲良くしたくても、哀しい時、寂しい時に支え合いたくても、両親が亡くなった時にアナを抱きしめたくてもひたすら心をおしこめて、閉じこもる事でアナを守ろうとする。

結果心を抑え込む事はコントロールとは違うから、あふれ出した時に制御できなくなってしまう訳で。
最終的には自分の心もきちんと受け入れて、魔法とも上手に付き合っていける。
なんかこう書くと興ざめかもしれませんが、”鬱”と似てるなぁと。


国民たちがハンスが悪者と気づくスピード感や、エルサを受け入れるスピード感は、ディズニー(というか物語)的な部分だけれども、それ以外は結構リアリティのある心情のキャラの動きだと思います


毒にも薬にもならなくない、結構深くて素敵なお話だと思うんです

特に娘が出来たら、王道なプリンセス系をみせたあとに、じっくりみせたいな、そして色々な話をしたいなと思える素晴らしい一作でした


機会があればまた観に行くぞ!